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はーとふるクインテット  作者: kromin
第一章 みんなとの出会い
13/23

ふわふわ隊

「あー、あなたが転校生くんちゃんだよね、こんにちは。ボク羽川ミミカ」

(わー、羽根耳の可愛い男の娘だ。まあでもこの子もやべー奴なんだろうな)


「あのー何となく想像つくけど、その耳生まれつき?」

「ううん、これ疑似耳なの。まあメンテほぼ不要だし超高性能で可愛いからボク大好きだけど!」


「あーうんやっぱり。それ何されたの?」

「うんまあ他の皆みたいに、クソな人にぶった切られて」

「あーはいはいやっぱりそういう系ね」


「まあこういうアレな国だからもう速攻で付いたしこの耳お気に入りだし全然良いんだけど」

「まあそうは言ってもそのクソな人ぶっ殺したいでしょ?」


「うんもちろん。でも残念ながらボクそこまで強くないし、耳ぶった切る程度じゃ流石に殺すの許可は出ないから我慢してるけどさ」

「…あー、お気の毒に」


「まあ事情知った人たちから誰にも分からないように狂わせられるよとか、呪ってあげれるよとか優しい声かけて貰えたんだけど、先輩たちにそこまでさせるのも悪いからさ」

「…うん、偉いね」


「まあとはいえ十二分にクソな事やらかしたから、耳と鼻削ぎ落とすくらいならいいよーって許可出たから。そういうの得意な人と一緒に行ってがっつりやって貰ったの」


「あー良かったね。誰行ったの?」

「うん幸野くん。あとゆういちクンも一緒に行ってくれた」

「あーやっぱあの子か」

「まあ超速でぶった切ってくれて、片目もいいよってGOサイン出たからゆういちクンがナイフぶっ刺してくれた」

「あーうん良かった良かった」


「まあそんな訳で、ボク今超幸せ!」

「うん、良かった良かった」


「あーでさ、まあ要するにボクと似たような子達4人でユニット組んでるの。ふわふわ隊っていうんだけどさ」

「あーうん大体想像ついた」

「まあ一人除いて想像通りの子達だよ」

「お?」


「そんな訳で他の子達呼んでおいたから。すぐ来るよ」

「はーい、楽しみ」



次にやって来たのは両手足首が猫ちゃんの、まあたぶん要するにそういう子だろうなーという、ちょっとツリ目の可愛い子だった。


「うん、よろしくね。僕は鍋島お夏」

「まあ大体お察し付くけど何されたの」


「まあお察しの通り両手足首アレされたの」

「あーはいやっぱりアレねお察し」


「まあ当然ぶっ殺してやりたいわけだけど、ちょっとこれだとギリ殺人許可は出なかったんだけどね」

「とはいえ十分お返しは許されたでしょ?」


「うん。両手足首ぶった切って顔面ズダズダまでならおっけーって言って貰えたからこの高性能猫ちゃん義肢でがっつりやって来た」

「良かったね。ほぼ想像付くけどだれか一緒に行った?」

「うんほぼご想像の通り幸野君。あと珍しくクロ君も行ってくれた。精神崩壊も許可されたから」


「お、珍しいね」

「クロ君物静かで超可哀想だけどすごく優しいからね。もう永遠に戻らないレベルで狂わせてくれた」

「うんうん、クロ君超可哀想で優しいよね」



「あー因みにクロ君の件は学園中の主要な生徒皆が知ってるから。可哀想すぎるから皆で口裏合わせてる」

「…あー、そうなんだ。うん、そうするしか無いよね」

「もう学園中の皆本気で同情してるし、シロには可能な限り関わりたくないってなってる」

「うん、まあそりゃそうだよね」


「学園長代行も、クロ君にはほぼ一切アレな事しないし。シロはまあ、大して本気でやり返してこない程度には結構やるけど」

「まあ当然そうなるよね。シロ君本気で敵に回したらヤバすぎるもんね」

「あとさ、まあ過去にやった事で社会的地位が超高いから、てうてうの人達にもほぼ手を出さないんだよね。まあ、ちょっかい程度はやるけどさ」

「あー、あの子達そういう存在だもんね。そりゃガチな事出来ないよね」


「学園長代行も相当なアレだけど、聡明な人だからね」

「うん、身の振り方は分かってる人だもんね」


「ま、そういう訳で。転校生くんちゃんも、クロ君可哀想すぎるから口裏合わせてあげて」

「…うん、そうだよね。絶対合わせるよ」

「じゃ、すぐ次の子来るよ、次も大体お察しだよ。またね」



「どうも。オレ、2年の玉虫つぐみ。かなりの弱小ユニットだけどリーダーやってる」

次の子は、ちょっとクセがあるけどとても可愛い声と顔のやや小さめの男の子だった。

首にはまあほぼお察しなふわふわのチョーカーが着けられていた。


「つぐみ君、まあほぼお察しだけど首アレでしょ」

「うんお察し。アレになって人工声帯」

「あーうんやっぱり」


「うん。でもやったの自分でなんだよね」

「え、そうなの?」

「うんまあ、昔声違っててさ、やっぱりかわいい系だったけど周囲からそういう事言わないでつってるのに可愛い可愛い女の子みたい謙遜しないでもっと言ってよって常日頃言われ続けて、嫌になっちゃってさ」

「…あー」

「まあそういう訳で、もう限界である日思い余って自分で包丁ぶっ刺しちゃったの。まあすぐ治ったし望み通り声変わったから良いんだけどね」

「…そっか、それって仇討ち認められるの?」


「まあ、かなり特殊な例だけど認められる事もあるよ。オレは、まあ軽めだったけど言った奴らの舌ぶった切って、半年程度声出ないようにして良いよって言われた」

「あ、そうなんだ。良かったね」

「で、その時もクロが行ってくれて、もうがっつり声出なくしてくれたの」

「…そうなんだ」


「…お夏から聞いたと思うけどさ。あいつ、本当に可哀想だからさ。学園中の皆で、なんとか本当に幸せになってくれないかってよく話合ってるんだよね」


「…かなり難しいとは思うけどさ、シロからなんとか引き離してやれないかなーってさ。…でもあいつ相当なアレで強いから、どうしても出来ないんだよね」


「…たぶん、シロよりヤバかった佐紀さんが本気出せば何とかなると思うんだけど」

「…でもあの人本当に優しいからさ。 いくらアレでも、かつての仲間狂わせたくは無いと思うんだよね」


「…そう思うと、誰も強くは頼めないんだよね」


「…うん、そうだよね」


「まあ、どうにかいつかシロの奴に天罰が下ればいいなーって皆良く言ってるんだけどね。じゃ、最後はたぶん超レアな子だよ」


「おー、楽しみ」



次に来たレアと言う子は、確かに見た目は何も無さそうな、可愛いけどかなり地味目のなんかびくびくしている子だった。


「…えっと、佐藤佑真です」

「佑真君は何されちゃったりどんな体質なの?」


「…いや、実は俺、ここでは超珍しく何一つ変わっていないんです」


「ま、まじで超珍しい」


「…いやあのほら、ここ、俺以外超闇深くて強烈じゃないですか」

「…う、うん。君以外皆超闇深くて強烈だね」


「…そんな訳で正直、ここ入ってから常に場違い感がすごくて。なんか非常に居心地悪いんですよね」

「…う、うん。非常に良く分かるよ。まあそりゃ居心地悪いよね」


「…はい、入学して間もなくから、完全に進路間違えたと思いました。…本気で転校したいんですけど、親に余計な金使わせたくないし、俺も弱小なんでそこまでお金持ちじゃないし無理で」

「…お、お気の毒に」


「もういっそクソなトラックに跳ね飛ばされて異世界転生でもしたいなーってよく言ってるんですが、それ言う度に皆からお前何も悪い事してないんだからんな事しなくていいって、この世界で頑張りなって言ってくれるんですが、その度心苦しくて」

「…そ、そうだろうね。君何も悪くないんだしそんな事しなくていいよ」


「…もう本当本当毎日しんどいんです。いや他の皆もほぼ全員しんどいけど」

「…だ、だよね。超しんどいよね。まあ私も若干変わってはいるけどほぼ一般人だしさ。一般人同士仲良くしようよ」


「…はい、本当ありがとうございます。救われます」


そんな訳でLINEを交換しよく愚痴を聞いてる。


佑真君ほんとかわいそう。いやほぼ皆かわいそうだけど。

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