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異世界大戦記  作者:
序章
4/6

3話〜保安組織の抵抗3〜

今週、台風がありましたね。もう、台風の季節ですかね?

突然の天気の変化は怖いですよね。

 異世界から来た帆走の木造武装船は約1.5km程の距離で先制攻撃を開始された。 


砲身から半透明の砲弾と砲煙が射出されると少し遅れて『ドドォンー』と轟音が鳴り響いた。

 やがて、砲弾は着弾し大きな轟音と衝撃波が発生した。あきつしまの艦橋からは衝撃波と共に三メートル程の水柱が確認された。


 『発砲を確認!』

 『海上前方着弾!? 水柱を確認!』

 『本船に命中弾無し!』

 

『不審船が発砲しやがったか⋯クソ。 直ちに各船に対し現状と被害確認を頼む、早急にしてくれい』  

あきつしま船長は嫌な予感がしていた。まだ警告しかできていない状況でもしも被害が出でいるとしたら――船長(かれ)の長年の勘が警鐘を鳴らしていた。


 『船長!報告です』

 

『いい報告かい?そうじゃないとかなり危機的状況になるんだが⋯』


 『どちらかと言うと、悪い報告です』


『あぁ、そうかい。沈んだり死者が出たりしてしまったのか』


 『そのことですが、巡視船一隻が被弾し機関部損傷で航行不能とのことです。幸いなことに、艦長が気にしていた死者は無し軽傷者が4名出ただけです』

 

『ちょっと待て、いま航行不能って言っていなかったか。だとすると、ここから強制的に動けなじゃないか。それだけではない、その巡視船に攻撃が集中する可能性が高いということになるではないか』


 『それに関しては臨機応変に対応するしか無いですね』


『はぁ〜。ではこうするしかないのか』

 彼は溜息しながら無線機を持った。


『これより、我々はここに集まっている巡視船により、目の前にいる危険武装船団に対し攻撃を開始する。攻撃開始は各々の判断に委ねる。最後に一つ言っておくがこれはもう戦だ、戦いたくない者達には直ちに下船してくれて構わない。そして、我々に付いてくる全隊員の健闘と安全を祈っている。以上だ』


あきつしま船長は無線を置き、一呼吸した後の彼の目は引き締まった眼差しである。


 その後すぐに船内の無線でアナウンスを行った。

『これよりあきつしまは先陣を切って反撃を開始する全武装解除!目標、前方の中型船を攻撃せよ!』


 前方甲板にあるボフォース 70口径40mm機関砲が旋回を行い、中型木造船に向くと砲口を舷側中心に合わせていた。


 『目標補足、射撃開始まで10、9⋯5、4、3、2、1、射撃開始』


 機関砲から『ドドド』と重低音を一定のテンポと共に砲身から射出された鉛玉が前方にいる木造船に吸い込まれていった。


 『よし!やったか?』


 『いや、一部の木材に損傷を起こしただけで殆ど効果は見られません』


 『どうすれば…いいんだ』


『水平射撃!何処かに当たって大きな被害を与えられればいいとにかく撃ちまくるんだ!』


 前方甲板の機関砲をゆっくり旋回させながら射撃している。

『撃てー撃てー撃ちまくるんだ』(これは弾薬が尽きるか目の前の木造船を撃退するかのどちらが先なんだろうな)


 目に前のいた木造船が突如爆発と共に轟音を出し船体は炎上してしまう。

 この様になるまでに幾度の砲撃を避けつつ反撃していたためもう夕暮れになっていた。

 それと同じくして、他の巡視船も奇跡的に最前線にいた木造船に多大な損害を与えられたとされる。


 それにより異界侵攻軍は予想と異なり蛮国の抵抗が激しく、数の上では有利であったが作戦(こと)が上手く進まない事に焦りが出てきていた。

 そしてこれは東京湾海戦での日本の大失態により行われてしまった異世界侵攻軍の作戦『王都制圧作戦』の幕開けとなった。


 それは夜、空には雲がかかり海上が闇に包まれていた頃。異界侵攻艦隊は旗艦看板の最先端にて煙幕魔法の準備が始まっていた。

 

煙幕魔法(スモークマジック)

効果:相手の視界をほぼ完全に奪うことが出来る。

欠点:範囲内にいると味方敵関係なく効果が発揮される。 

   魔法発動にはまず甲板上に魔法陣を書いてから同じ詠唱を3回繰り返す

   必要があるため発動までかなり時間がかかる。(5〜10分程度かかるため魔法発動まで敵を逸らす必要がある)   


第一侵攻艦隊旗艦 デア・ウンターゲーエンデにて

 『魔法詠唱完了!いつでも出来ます』

『分かった。準備は整った!作戦を決行するー!』

   

その頃―

巡視船あきつしまにて

 『敵、攻撃が止みました!』


 『これってチャンスなんじゃないのか?今なら、倒せる!やるしかない!』


『おい!冷静になれ!これは戦だが戦じゃない。俺達の目的は倒すことじゃない、なるべく血を流さず相手にどうやって撤退させるかだ!それを間違えるな!分かったかぁ!』


 『了解!!』

 船長に大声で怒鳴られて隊員は萎縮してしまった。 

 

『しかし、何かがおかしい。なんで突然砲撃を止めたんだ?こんな戦場のど真ん中で…』そう呟いていると。


 一人の隊員が慌てた様子で報告した。

 『船長、風向きが急に変わりました。更に、気象庁から来た予報が大幅に外れています。』

 

『なに?』


 『予想されていた高気圧と低気圧が急に移動しています。これは明らかに異常現象が起きています。』

船長はこの異常事態に頭を抱えていた。だが、悩んでいる時間も与えずに事態は急変した。


 『船長!前!前を見てください!』

 

『何だ!こんな忙しいときに。』


 『前方戦列艦より霧乃至煙幕らしきものの発生を確認!視界が悪化しています!』


 『船長、撤退すべきです』


 船長は眉間に右手を当てながら考えを巡らせて一つの答えを導き出した。


 隊員の真剣な目を見ながら船長は答えた。

『撤退せず。周囲警戒!視界が晴れるまで動くな!!敵はどこから撃ってくるかわからない。警戒を厳にせよ!』

 

 しかし、奴らは()()()()一切仕掛けて来なかった。

 夜が明けると視界が開けてきた。船内では長い間周辺が真っ暗であり困惑していたが彼らはあえて動かずに待っていた。

 そして完全に視界が開けたのは日が昇った頃であった。

読んでいただきありがとうございます

誤字脱字等ありましたら報告お願いします。リアクションも押してくれると今後の励みになります(自分のモチベーションUPするかも⋯)

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