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異世界大戦記  作者:
序章
3/6

2話 〜保安組織の抵抗2〜

 やっと物語が動き始めました!異世界まではまだまだ話数がかかりそうです。ぜひこれからも読んでいただけると幸いです。

 今回は久しぶりでしたので長めに作りました。

 日本の沿岸警備隊である「海上保安庁」が初の軍隊規模の艦隊に対峙する海戦となった”東京湾海戦”が始まる。

 巡視船が浦賀水道に到着してから30分が過ぎた頃。


『対水上レーダー感あり、艦影138!!!!!』

 『ヘリコプター、離陸しました!』


 ”あきつしま”から離陸したヘリが不審船団に対し撤退するように「警告」を行った。

 

 ―ヘリにて―

『こちらは日本国 海上保安庁である。直ちに撤退せよ。もう一度繰り返す! 直ちに撤せよ!⋯』

 現在、ヘリはマイクを越しに繰り返し警告を行っていたが⋯2分ほどたった頃に艦から撤退するように命令が下された。


『こちらあきつしま。只今より低空飛行する機体の安全を確保できないため、帰還してください』

 

 『了解(ラジャー)


―ヘリコプター収容後―

 ヘリコプターは巡視船から約37kmほど離れた艦隊上空から戻ってきていた。

そして、搭乗員は艦隊について報告するため船長室へ向かった。


 『謎艦隊はヘリで警告した際に撤退するような動きなどはあったのか?』


搭乗員の一員が答えた。

『撤退する動きはなく、撤退時には、戦列艦と思われる艦から数発の弓矢が放たれました』


『その艦にはバリスタと思われる兵器と対空機関砲らしき兵器も確認されています』

 

 ケンドウポーズをした齊藤艦長が。

 『あぁぁ゙a、予想以上だな⋯最悪だァァァ!!』


『政府は未だに、自衛隊出動については「会議終了まで判断できない」と通達 が⋯』


  『クソ、なんていうことだ。』

 

 『最悪すぎるだろう。なんで俺がこんなことをしなければならないんだぁぁ!!』


『艦長、大丈夫ですか?かなり本音が出ているようですが。』

 

 『ゴホン、まぁ分かった。他に何かあったらまた後で報告してくれ。』


『了解』


その後、報告していた隊員は船長に『失礼します』とお辞儀をしながら一言、言うと退室した。

 

 ―謎艦隊にて― 

見た目は老け顔で短髪の白髪に顎髭を伸ばし如何にも船長という人が甲板で何やら船員たちに説明していた。


『一時間後には蛮国領土に着くだろう』


『そして、国王からは〝蛮国〟についての詳しい情報は無いと言っていたがその代わりその国の地図と我が国に5つしか存在しない魔導式の航路誘導(ナビゲーション)装置(システム)をお借りしている。』

『この魔導装置やこの作戦等には不審な点が多くあり、それは我々にとっては不安要素であるのは確かだ、しかし国王は期待しておられる。ぜひ、期待に応えられるように頑張って欲しい!』

 

『はい!!!!』

 

すると新入りの若年水夫が立ち上がり一言言った。

 『一つ質問してもよろしいでしょうか?』


『何だい 言ってみなさい』


 『はい、説明の途中で言っていた「魔導式のナビゲーションシステム」ってどういうものなんですか?』


『あぁ、それかい。このアーティファクトは名前の通り魔力を()()することで起動する古代アーティファクトだ。これは自分が行ったことのない場所でも今いるエリアの地図を入れるだけで、自分の位置を即座に表示してくれる。だが、地図が今いるエリアの地図では無いと起動しないらしいから気をつけなければならない』

 

 『へぇー、そんなのがあるんですね。高価そうですね』


『高値どころか壊れたら直せないし、我が国にはこのアーティファクトを除けば4つしか無いそれ程貴重なんだ。だから、乱暴に扱うなよ首が飛ぶからな!』

 

 『了解!!』


 第一蛮国侵攻艦隊旗艦 一級戦列艦∶デア・ウンターゲーエンデ―

 

 航海士がナビゲーションシステムに羊皮紙を挿入した。 

 挿入し終えた直後、そのアーティファクトから閃光が走った。その光はとても眩しく、まるで太陽を直視したような感覚に襲われた。

 

 その光は平地では三宅島付近を中心に城ヶ島から八丈島の地域で確認、高所からだと富士山頂上の観測所や富士山登山道の7〜8合目の山小屋から確認された。

 そこまで目撃者は多くなかったため一部でオカルト現象だと噂されたが真実は公にはならなかった。


『うぎゃー目が目がア゙ア゙ァ゙ァ゙ァッ』

閃光が走った船上にいた船員の大半はその光によりもがき苦しんでいた。


―10分後―

 『ふぅー目が潰れたかと思ったよ』


『なんで、船長はこのことを教えてくれなかったんだよ!!』


『いやー実は国王からは何も教えてもらえなかったんだ、アーティファクトの使い方以外は』


 『いいや、そういう大事なことは正確に国王であろうと聞いて下さいよ!そうでないと、一歩間違えれば死者が出るところだったんだ!戦場で戦い以外のことで死ぬのは王国兵として一生恥じることなんだぞ!わかっておるのか!!』


『わかった、わかった。次から気をつけるから。それにもう少しで我々の初陣だ!気を引き締めないとな』

 

 一度深呼吸をし、大声で

『諸君。戦闘よーい、魔術師は範囲探知魔法を展開、魔道士は風・水魔導機を最大出力に、その他はアームストロング魔導砲をいつでも撃てるように準備せよ!』


 『了解!!』

 その船長の掛け声から彼らの目つきが鋭くなった。

 

『只今、準備終わりました。』


報告係の船員が船長に報告を聞いた後、木製のメガホンを使用して。 

『探知はじめーい』

 

 『風よ我のもとに集まり索敵せよ風探知(ウインドディテクト)


 

ウインドディテクト

 効果:半径2kmにあるほぼ全ての生き物と物の位置がわかる。

 利点:光が必要なく、魔力量と脳の処理能力が高ければ長時間の使用が可能

 欠点:10分に一度ずつしか探知情報は更新できず、その間は魔法が使用できない

    生き物の種類の区別ができない

    風を遮られているところは探知できない

    高さがわからない

 と夜戦に有利な魔法なのである

 

『どうだ探知できたかい?』

船長が魔法師に聞いた。

 

『いいえ、まだ敵は探知距離に入って無いと思われます。これから10分ごとに探知していけば1時間後には見つかると思われます』


ー約1時間8分後ー

 

魔道士が声を張り上げて敵船の発見を告げた。

 『2km 先、10個の物体を探知!』


それから直ぐに見張り台からも敵船発見が告げられた。

『二級戦列艦並の大きさの船7隻。一級戦列艦並の大きさの船が3隻です。船、動いておらず。海峡中央に集まり待機しています』


 そこからまもなく―

彼らの船から単横陣になって海峡中央に停泊している巡視船が目に入ってきた。


 『目視確認!数8 敵、船帆がありません!?』


 『ほお、そうかい。帆がなく動いていない船なんて砲撃の標的みたいなものだ。この初陣は我々の独壇場だ!派手にやれい!』

  

 『『『了解』』』


―時を同じくして―

巡視船あきつしまにて―

 『対水上レーダーより探知!探知!距離 7.12 数66 速度20 経路から予想するに第1・2海堡に向かっているとみられます』


艦橋に緊張が走る。

『何だと!?』

 

船内放送―

『マイクテス、マイクテス。これより船長より船内にいる全隊員に対し放送がある直ちに今している作業を止め聞いて下さい。これは重要な放送です⋯』


 『船長より発する。今この東京湾にいる謎艦隊が近づいてきている。我々はあと11分後には戦うこととなるだろう、これより海上警察として出来る最大限のことを気を抜かず確実にしていただきたい、全員生きて帰ろう。以上!全隊員は直ちに戦闘配置に戻れ!!』

 

『了解!!』

 

 彼らは雲一つない青い空を見て胸に手を当てていた。それは使命感なのか、神に祈っているのかそれぞれの思いを青い空に向けていた。

 

 巡視船にて―

 『謎艦隊を目視確認!敵艦船、帆船であります。予想ですが戦列艦であると思われます』


 『砲塔も確認!兵器のスペックは不明!』


『もう少し近づくまで待て、完全に当たる距離まで近づいてから撃つ!』


そして奴らの帆船は巡視船との距離が約1.5kmに達した頃


『帆船、左舷の側面を向けている。射撃よーい』

そのように指示を出したときであった。


『ドドォーン、ドドォーン⋯ズガガーン』

謎艦隊の内の一隻の左舷前方に砲煙が立ち込めていた。


異世界の対蛮国侵略艦隊によるたった数発の砲弾で〝東京湾海戦〟が始まった。

誤字脱字等がありまししたら、すぐに報告してくれると有り難いです。

次回もありますのでぜひ読んでください(来週投稿予定)。

当分の間は週一で投稿するつもりなのでお願いします。

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― 新着の感想 ―
機械的な船が多くなってきた世の中で帆船が現れたらその珍妙さに驚いたりすると思うのですが、そこの辺りは血のチチジマ事件の事が伝えられていたりするんでしょうか?
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