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第15話「閉じ込められたニンニク」 - 3

※生成AIで作った画像を挿絵に使っています。その為一貫していない部分がありますが雰囲気モノとしてご容赦ください。

勝機と見た神父はさらに追い討ちをかける。


「もう一度だ! ここを見た者は死んでもらう!」


今度は太い光が2本になって襲いかかる。


ターニャは倒れたまま何か素早く呟いた。すると白い光の盾が目の前に展開し、神父の光の矢を防いだ。


「な、なんだと…そんなこともできるのか。恐ろしい剣士だ…」

カールは驚き、たじろぐ。


さらに何発か撃ち込むが光の盾に全て防がれる。


「信じられん。ではこれはどうだ?」

カールは長い詠唱を始めた。大型呪文に違いない。


ターニャも剣を捨てて、ふらつきながらも立ち上がり詠唱を始めた。


周囲の空間にたくさんの青と白の小さな雷が走り、魔力がここに集中してきているのをビリビリと感じる。


2人の詠唱が同時に終わり、今までで一番大きな青黒い光が神父から放たれた。


ターニャの全身からも全方位に真っ白な光が広がり、それが集束してカールの方に向かっていく。


挿絵(By みてみん)


青と白の魔法が激しく交錯した。


ドシャーン!!!

2つの力がぶつかった瞬間、雷鳴を思わせる轟音が響き渡り、火花が四方八方に散らばる。


その衝撃波が近くの空間を歪めて見せる。

付近にいたアンデッドはこの空間に蒸し上げられるかのように消えてしまった。


トーマスを抱えたアンナは墓石の陰にいて、かろうじて衝撃波を避けることができた。


実力は拮抗していて互角に見えたが、じわじわとターニャの白い光が押し込んでいく。やがて白い光は神父を飲み込み、周囲の骸骨たちも飲み込んだ。


「そんな…馬鹿な…ターニャ…お前は…」

カールは負けを悟った。


「あああああああ!」

ターニャの叫びに反応してその白い大きな光はカール神父を完全に覆い隠し、そして一気に爆散した。


◇ ◇ ◇


あまりの明るさにアンナはしばらく周りが見えなかった。


頭がクラクラして記憶が繋がらない。


どれくらいの間、気を失っていたのか。


徐々に視力が戻り、とんでもないことが起きたのだと分かる。


ターニャが倒れて気を失っていた。

彼女を中心としてそこから放射状に墓石が軒並み倒れていた。

カールがいた場所には神父のローブしか残っていない。

あれだけ大量にいたアンデッドもきれい残らず消えてしまっている。



トーマスを抱いたまま呆然としていた。

彼はかすかに息をしている。まだ助かるかもしれない。

(お姉様、一体何者なの? アンデッドじゃなくて…今のは…聖魔法!? しかもあんな凄い魔法…)


彼女の周囲にはたくさんのニンニクが散らばって落ちていた。


挿絵(By みてみん)


(第15話 完)

ここまで読んでいただきありがとうございます!

「面白そう」「続きが気になる」と感じましたら、『ブックマーク』と広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけますと嬉しいです!

皆様の応援が作者のモチベーションとなりますので、是非協力よろしくお願いいたします!


★あとがき★

追い詰められたターニャがひた隠しにしてきた聖魔法を使わざるを得なくなる場面としてこのバトルを用意しました。ここから姉ターニャの秘密が明かされ、この物語が大きく前進し始めます。


★この世界・物語の設定★

回復魔法を中心とする聖魔法にも強力な攻撃魔法が存在する。

名称は不明。


次話、倒れた弟と姉は無事なのか?まぁ無事なんだろうけどどう立ち直るのか?

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