第15話「閉じ込められたニンニク」 - 2
※生成AIで作った画像を挿絵に使っています。その為一貫していない部分がありますが雰囲気モノとしてご容赦ください。
ターニャは骸骨となったカール神父と睨み合う。
そこにふらふらと妹が歩いてきた。
「アンナ! 下がれ!」
トーマスに近づこうとしたアンナを掴んで自分の後ろに下げる。
アンナは考え事をしていて心ここにあらずが見て取れた。
(どういうことなの? お姉様がアンデッドで、地面から出てきたのもアンデッドで、助けに来てくれたと思った神父様もアンデッド? 全然わからない…トーマス、大丈夫なの? ピクリとも動いてない…もう何がどうなってるの!?!?)
アンナは完全に混乱していた。心の声が加速する。
「アンナ、しっかりしろ! 後ろに風の壁を作れ! 神父は私が対応する!」
彼女は言われるがまま、後ろに風の魔法で壁を作ってアンデッドが近づけないようにする。
それを見届けると、ターニャは神父から目を離さず剣を構えたままトーマスに近づくアンデッドを蹴散らす。
「神父…いや今はもうただの化け物か。死体を集めて何をしようとしているのか知らないが、弟の仇は取らせてもらう」
ターニャは珍しく目に怒りの色を浮かべていた。
2人は距離を保ったまま、睨み合う。
緊張が高まっていく。
「弟の仇を取ると言ったな。申し訳ないが芸人小僧の命が何だというんだ。私の計画を邪魔する者は全て殺す。そしてその体は頂戴する!」
カールが手から青黒い光を放った。
ターニャが剣でそれを受ける。
青黒い光は剣にはじかれて消えた。
「ほう、その剣には何か施してあるのだな。さすがは高名な剣士ターニャ。だがいつまでそんな剣で防げるかな?」
また光を放つが、これもターニャの剣によって霧散する。
「あなたはもはや人ではないな。遠慮なく斬らせてもらう」
「何を言う。私こそが誰よりも人であり、生を渇望する者だ。私の計画は旅でフラッと立ち寄った貴様らに邪魔されては困るのだよ」
そう言うとまた光を放った。
ターニャはこれも剣で受けながらトーマスの元に辿り着き、彼を引き起こして片手でアンナの方にぶん投げた。
アンナは受け止めたもののその重さに倒れて尻もちをつく。
(うそ。その腕力、人間技じゃないわ。やっぱりお姉様もアンデッドなのね…)
アンナは相変わらず戦闘に集中できていない。
「こしゃくな。これを喰らえ、ターニャ!」
カールは呪文を唱えると両手から太い光をターニャに放った。
しっかり剣で受けたターニャだが、堪えきれず後ろに吹っ飛ばされ、墓石に背中を強く打った。
そこにニ撃目が刺さる。
「ぐっ…」
ベールの向こうの顔が歪む。ターニャは墓石に身を預けたまま動かない。
今にもカールがとどめを刺そうとしているにも関わらず、アンナは依然として混乱の渦に飲み込まれたままだった。
(続く)
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★あとがき★
ターニャのピンチ。もともとこの戦いはかなり前に一度書いてあってその時に描いた画像もあったのですが、加筆修正を最近まで行い、そうこうしているうちにChatGPTが4omniになったので再描画してみたらすごくドラマティックなシーンを演出してくれたので、それに触発されてさらに加筆しました。
姿勢的には変なんですけど刺激されるものがある絵でした。




