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男女逆転した乙女ゲーのヒロインポジに転生した俺は、尊みがすごい悪役令息?を全力で溺愛します!  作者: サンボン
第1章 悪役令息?の尊みがあふれ過ぎるので忠誠を誓おうと思います。
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第24話

ご覧いただき、ありがとうございます!

 早いもので、俺が王立学園に入学してから一か月が経った。


 で、明日は“束縛のアゼリア”におけるターイングポイントの一つ、新入生歓迎パーティーが開催される。


 ゲームでは、このパーティーの場において好感度の高い攻略対象から当日のエスコートとダンスのお誘いを受け、一気に好感度が上がるのだ。


 そして、俺は少なくともエリザベッタ殿下とベル公の二人から誘いを受けることになりそうだ。


 でもなあ……。


「俺としては、主であるアルザ様と一緒に参加したいんだけど……」


 とはいえ、アルザ様には殿下をエスコートして参加してもらわないといけないし、となると、殿下の護衛であるベル公と一緒に二人の後ろに控えるのが妥当だろうなあ。


 よし、明日のパーティーはそれでいこう。


 俺はベッドに寝転がりながら、部屋に備え付けのクローゼットをチラリ、と見やる。


 うん……明日はあのタキシード(・・・・・・・)で参加かあ。気が引き締まるな。


 さて……明日も朝が早いし、寝るとするかな……。


 俺は明日のパーティーに思いを馳せながら、そっと目を閉じて眠りについた。


 ◇


 次の日。


 一日の授業も終わり、俺とアルザ様はエルシド寮に帰ってパーティーに参加するための準備をしている。


 で。


「なんでアルザ様は一緒に着替えるのを嫌がるんだろうかねえ……」


 一階の食堂で、俺は頬杖を突きながらアルザ様の着替えを待っている。

 や、一緒に着替えたほうが時間も早いと思うんだけどなあ……。


「アルザ様もお年頃ですので仕方ございません」

「あ、ありがとうございます……」


 俺の呟きを聞いていたイザベルさんが、そう言いながら紅茶の入ったティーカップを差し入れてくれた。


 だけど、俺だってお年頃なんですけど?

 などと思いながらも、俺は紅茶を口に含んで大人しくアルザ様を待っていると。


「ごめんジル。もう着替え終わったから」


 と、タキシード姿のアルザ様が食堂へとやって来られた。

 うん、俺の一張羅とは比べ物にならない、オートクチュールの超高級品だ。


「さて……それじゃ、私も着替えてまいります」


 そう言って席を立ち、部屋に戻ってタキシードに着替える。

 何度か袖を通しているから、俺の身体にも馴染んでいる。


 といっても、そもそもが中古品だからよれている、とも言えなくもない。

 とはいえ、元は高級品だったらしく、生地はそれなりのものなんだけど。


 全く……中古品だとしてもこのタキシード、結構な値段しただろうに……。


 そんなことを考えながら俺はクスリ、と笑うと、アルザ様の待つ食堂へと向かった。


 ◇


「エリザベッタ殿下、お迎えに上がりました」


 俺はアルザ様と共に、殿下のいる新館の寮へとお迎えに来た。

 もちろん、アルザ様は殿下を、俺はベル公をエスコートするために。


 や、今日の授業が終わった直後、案の定殿下とベル公からパーティーへのお誘いを受けたのだ。

 まあ、ベル公に関しては、ひたすら誘ってこいとのアイコンタクトだったけど。


 んで、殿下の俺へのお誘いはやんわりとお断りしつつ、アルザ様が殿下とのパーティーを楽しみにしていると散々言い散らかしてやったので、殿下も渋々ながらアルザ様のエスコートでパーティーに出席することになったのだ。


 もちろん、俺はアルザ様の従者として、ベル公は殿下の護衛として付き従うので、俺がベル公をエスコートするのは自然の成り行きというもので……。


「う、うむ! ジル、きょきょ、今日はよろしく頼むぞ!」


 緊張して噛み噛みのベル公が、なぜか居丈高にそんなことをのたまう。もちろん威厳なんてものは皆無だけど。


「はあ……殿下いいなあ……」


 何を言ってるんだトニアは。

 アルザ様は婚約者であらせられる殿下一択に決まってるだろうに、まだ諦めきれてないのかよ。


 つか。


「え、ええと……トニア様はどなたとパーティーに行かれるのですか?」


 俺は社交辞令的にそんなことを尋ねたんだけど……ヤベ、これ地雷だったっぽい。


「よ、余計なお世話だよ! というか、女たらしの君と一緒に行くくらいなら、一人で行った方がましだよ!」


 そう言って、トニアはプイ、と横を向いた。

 うん、盛大にディスられてしまった。反省反省。(一応、俺にはベル公がいるので上から目線だけど)


「ミラ様は「私のことは気にしないでください」……は、はい……」


 ミラ公はフン、と鼻を鳴らし、澄ました表情で殿下の傍につく。

 気に入らないならトニアみたいに一人で行けよな。護衛はベル公がいるんだし。


 んで、視界の端にテオ公の姿をとらえたんだけど……アイツ、一体何人の男と一緒に行くつもりなんだ!?


「フフ……テオは将来は魔性の女になりそうね。そう思わない? ジル」

「そ、そうですね……」


 そんな女、男からしたら百害あって一利なし、君子危うきに近寄らず、だ。


 そんなこんなで、俺達は馬車に乗り込んでパーティー会場へと向かう。


 もちろん、殿下の馬車にはアルザ様が、俺はベル公と別の馬車で二人きりだ。


「ちゃ、ちゃんと殿下の馬車を見守っておかねばな! うん!」


 そんなこと言いながら、お前の口元緩みっぱなしだぞ?


 ……まあ、チョットだけ可愛いと思わないわけじゃないけど。

お読みいただき、ありがとうございました!


次回は明日の夜投稿予定です!


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけたら、ブクマ、評価、感想をよろしくお願いします!

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【俺の理解者は、神待ちギャルのアイツだけ】
― 新着の感想 ―
[良い点] おろ?中古のタキシードのまま?? アルザ様どーした〜?? ベル公マジでヒロインしてきてる((((;゜Д゜))) アルザ様負けないでwww
[良い点] 口元ゆるみっぱなしのベルちゃん…(*^^*) [気になる点] ありゃ?中古のタキシード?
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