表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男女逆転した乙女ゲーのヒロインポジに転生した俺は、尊みがすごい悪役令息?を全力で溺愛します!  作者: サンボン
第1章 悪役令息?の尊みがあふれ過ぎるので忠誠を誓おうと思います。
22/53

第20話

ご覧いただき、ありがとうございます!

「ジル!」


 午前の授業が終わり、アルザ様が教室に飛び込んできた。


 うむ、アルザ様はすこぶる笑顔である。


「アルザ様、わざわざ教室にお越しいただけるのはありがたいのですが、これからは俺がアルザ様の教室にお伺いしますが?」

「え……いや、いい! ボクがこの教室に来たいから来てるのだから!」


 そう言うと、アルザ様が嬉しそうに微笑む。

 ああもう、どこまで俺のアルザ様は尊いんだよ!


「それよりジル、昼食を摂りに食堂に行くぞ!」

「はは、はい!」


 意気揚々と拳を上げるアルザ様を見て、俺は頬を緩めながらその後に続こうとすると。


「ア、アルトレーザ殿!」


 ガタ、と立ち上がったベル公が、急にアルザ様を呼び止めた。

 ? 何だ?


「どうかしたのか?」

「そ、その! わ、私もその昼食、ご一緒してもいいだろうか!」


 お、まさかベル公がアルザ様と一緒にメシを食いたいって言うとは……って。

 ああ……そういうことか。


「ボクは別に構わないけど……ジルは?」

「俺も別に構いませんよ?」

「っ! あ、ありがとう!」


 ベル公め、嬉しそうにしやがって。

 だけど、俺はアルザ様に忠誠を誓ってるから、アルザ様のお許しがない限りはお前と恋人同士にはなれねーぞ?


「あ! だったら私もご一緒したいです!」


 アルザ様大好きトニアも参戦。


 だが。


「トニア様、分かってますよね?」

「?」


 あ、全然分かってねえ。


 仕方ないので、俺はス、とトニアの傍に寄り、そっと耳打ちする。


「(……アルザ様には、エリザベッタ殿下という婚約者がおられますからね?)」

「っ!? も、もちろん……」


 見るからに消沈するトニア。

 だが、アルザ様に迷惑が掛かってはいけないのだ。


「「…………………………フン!」」


 で、ベル公はともかく、アルザ様はなんでそんなにむくれてらっしゃるのですか?


「……私もご一緒しても?」


 お、ミラ公も来るの?

 俺はチラリ、とアルザ様を見ると……うん、特に反対ではないようだ。


「はい、ではご一緒しましょう」

「ありがとうございます」


 うーん、今日の昼メシは大所帯だな……って、ベル公、お前はミラ公と友達だろうが。何睨んでるんだよ。


「よし、では行こうか」


 アルザ様の合図で、俺達はぞろぞろと食堂へと向かうと。


「えへ、奇遇ですね~!」


 テオ公が食堂のテーブルに一人陣取り、俺達に手を振ってきた。

 しかも、ご丁寧に六人掛けのテーブルに五人分の席を確保して。


「さあて……アルザ様、あちらの席が空いておりますよ?

「ちょ、ちょっとちょっと!? ホラ、テオの周りも空いてますよ~!?」

「いえ、どなたかが確保されているようですので、遠慮します。ねえ、アルザ様?」

「そうだな。さすがに確保している他の生徒を押し退けて座るのはな」


 ウンウン、俺のアルザ様は常識人なのだ。


「あああああ!? アレ~? いつの間にか、確保されてた生徒さんがどこかに行かれたようですよ~!」


 どうやらテオ公は、目にも止まらない程の素早さで、カバンやらハンカチやらを撤去したようだ。

 そこまでして俺達と一緒に座りたいか? 座りたいよな。


「(……どうする?)」


 アルザ様が苦笑しながら俺に耳打ちする。

 まあ……“仕事”だし仕方ないかあ……。


「……分かりました、今日はこの席で食べましょうか。せっかくテオ様にご用意いただいたわけですし?」


 俺が肩を竦めながら皮肉を込めて言うと、テオ公は鳴らない口笛を吹きながら、明後日の方向を向いた。


 結局俺達はテオ公の思惑通り、用意された席へとそれぞれ席に着いた。

 んで、俺の右隣にはアルザ様が、俺の左隣にはベル公が座り、アルザ様の前にはトニア、ベル公の前はテオ公。


 そして、俺の目の前にはミラ公という配置だ。

 つか、このミラ公、俺が席を選んだ瞬間、すかさず俺の前に陣取りやがった。


 ……まあ、昼メシ一緒に食いたいって言ってきたり、こうやって前に座ったりするってことは、俺に用があるってことだろう。


 でも。


「さて……私が皆さんの分も取ってまいりますので、AランチかBランチ、どちらにしますか?」


 俺は席を立つと、お前とは話はしないとばかりに、率先してパシリに名乗りを上げた。


「「あ、ボク(私)も一緒に「いや、私一人で充分ですから」……」」


 アルザ様とベル公も名乗りを上げようとしたが、俺が丁重に断るとシュン、と俯いてしまった。


「えへ、テオはAランチ~!」


 テオ公は何一つ遠慮することなく、真っ先にオーダー。面の皮が厚い。


「じゃあ私はBで!」


 ふむふむ、トニアはBランチ、と。


「じゃ、じゃあボクはAランチを」

「私はBだ」


 アルザ様がA、ベル公がB。


「ミラ様は……「私は自分で取りに行きますので、お気になさらず」」


 どちらにするか聞こうとした俺の言葉を制止し、ミラ公がピシャリ、と言い放つ。


 ふうん……どうしても、俺と二人で話がしたいって訳か。


「分かりました。では参りましょうか、ミラ様」

「ええ」


 ミラ公も立ち上がり、俺と一緒にランチを取りに行く。


 ……とりあえず、アルザ様とベル公は、俺を睨むのは止めてくれませんかね?

お読みいただき、ありがとうございました!


次回は明日の夜投稿予定です!


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけたら、ブクマ、評価、感想をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▼新作投稿しました! こちらもどうぞよろしくお願いします!▼
【俺の理解者は、神待ちギャルのアイツだけ】
― 新着の感想 ―
[良い点] いい感じにカオスってきましたね!笑 ジルはめっちゃ頑張ってるのに、あんまり報われてないのが何ともww睨まれてるしwww ランチも無事では終わらなさそう……
[良い点] うーん・・・ カオスですな(笑) 負けヒロイン多数続出!?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ