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男女逆転した乙女ゲーのヒロインポジに転生した俺は、尊みがすごい悪役令息?を全力で溺愛します!  作者: サンボン
第1章 悪役令息?の尊みがあふれ過ぎるので忠誠を誓おうと思います。
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第13話

ご覧いただき、ありがとうございます!

「では、これにて本日の授業を終了する」


 入学式を含めた学園初日、無事に授業を終え、俺は伸びをした。


「ふむ……おい“ジル”、そ、その……い、一緒に寮に戻るぞ!」


 突然、隣の席のベル公から帰りのお誘いを受けてしまった。

 つか、たったあれだけのことでこの変わりよう……俺はコイツの将来が心配でならない。


「あら、そうね。せっかくですし、寮に戻りましたらお茶会でもしようかしら?」


 今度は左隣のエリザベッタ殿下からのお茶会へのお誘い。

 ていうか。


「え、ええと……殿下も寮にお住まいなのですか?」

「ええ、お父様の方針で、皆と平等にするようにと言われているのよ」


 へえー、さすがは国王陛下。入学式でのスピーチは建前じゃないってことか。


「というか、ジル君も寮住まいなんだから、殿下が寮にお住まいなことくらい知ってるでしょ?」


 トニアが少々呆れ気味にそう言うが……俺、みんなと別の寮に住んでるんだけど。


 その時。


「ジル、迎えにきたぞ」


 ヒョコ、と教室を覗きながら、アルザ様が俺を迎えに来てくれた。

 何その仕草、超カワイイんだけど。


「アルトレーザ様! わ、私と一緒に帰りましょう!」


 もはやアルザ様の婚約者であらせられる殿下がいるのに、その存在を無視してアルザ様に嬉しそうに声を掛けるトニア。それは不敬だぞ?


「ええと……ボクとジルは皆とは別の寮に住んでいるんだ」

「あら? 別の寮ですって?」


 アルザ様が少し複雑な表情を浮かべながら話すと、興味を持った殿下が尋ねる。


「はい、ボク達はエルシド寮に住んでいるんです」

「「「エルシド寮!?」」」


 アレ? それを聞いた瞬間、三人がメッチャ腰を引いたぞ?


「な、なんだってあんな寮に住んでますの!?」

「あ、いえ、その……ボ、ボクが英雄エルシド様に憧れておりますので、それで……」


 殿下の問い掛けに、俯きながら理由を説明するアルザ様。

 でもそれ、俺がエルシド寮に住む理由にはならないんですけどね。


 とはいえ。


「そ、その、私もアルザ様と同じ理由で、エルシド寮に入寮しております」


 たとえ嘘でもアルザ様に乗っかるのが俺のスタイル。

 だって、俺が学園側から割り当てられた、って言ったら、殿下が絶対に新館に転居させるだろうし。


 俺は、アルザ様と一緒にいたいのだ。


「そ、そうか……」


 俺の言葉を聞き、あからさまにガッカリするベル公。諦めろ。


「ふむ……いくら英雄エルシド様に尊敬の念を抱いているとはいえ、なぜお二人は、あのいわくつき(・・・・・)の寮にお住まいなのですか? 貴族であれば知っておいででしょうに」


 はい、宰相の娘で王略対象の一人、“ミラグロス=グスマン”が余計なこと言いました。

 つか、知的キャラのつもりか知らないけど、空気読めよ。


「あらミラ、夢中なものがあれば盲目になることは珍しいことでもないのではなくて?」


 お、まさかの殿下からのフォローが。


「いえ、それでも、あの寮には“深淵の魔女王アゼリア”の呪いが掛けられていて、入っている学生を不幸にすると言われております。伝統や風習を重んじる貴族が、しかも、バルセロス公爵家が、それを無視してまで大切な嫡男を住まわせるでしょうか?」


 うん、非常にごもっともな意見。

 とはいえ、そんな呪いは存在しないけど。


「……バルセロス公爵家としては、英雄エルシド様の加護があること、そして、過去の入寮者をみても全員にそのような事実があるわけではないことから、入寮について問題ないと判断している」

「ですが、万が一を考えれば「何だ? バルセロス公爵家の判断が謝りとでも?」……いえ」


 おお、結局アルザ様が強権を発動して黙らせたぞ。

 ミラ公め、少し悔しそうに唇を噛んでやがる。そもそもお前が空気を読まないからいけないんだぞ? 貴族なら空気読め。


「まあ、二人が良いならいいのだけど。それでは、余はこれで失礼するわね」


 そう言って、殿下はベル公達を連れて教室を出て行く。


 つかベル公、ガッカリした顔で俺を見るな。

 んでミラ公、恨めしそうにアルザ様を見るな。

 さらにトニア、お、お疲れさん……。


「な、なあジル……そ、その、良かったのか……?」

「へ? 何がですか?」

「いや……の、呪い、とか……」


 ああ、アルザ様は今の話を聞いて、俺がエルシド寮を出るんじゃないかって心配してるのかな。


 だったら、俺の答えは一つなんだけど。


「まさか、そんなもの迷信ですよ。それに、私はどうやらアルザ様との寮生活を(こと)(ほか)気に入っておりまして。少なくとも、アルザ様がいらっしゃるうちは、あの寮を出るつもりはございません」

「っ! そ、そうか!」


 俺の言葉を聞き、アルザ様は打って変わって最高の笑顔を見せた。


 全く……メルザたんの顔に、泣きそうな表情なんて似合いませんよ。

 俺は、アルザ様にはいつだって笑っていて欲しいんだから……って、俺のその発想がヤバイ。


 うん、今晩から間違いを起こさないように自分自身を縛りつけておこう。そうしよう。

お読みいただき、ありがとうございました!


次回は明日の夜投稿予定です!


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけたら、ブクマ、評価、感想をよろしくお願いします!

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【俺の理解者は、神待ちギャルのアイツだけ】
― 新着の感想 ―
[良い点] そして、逆転しているように見せかけて、逆転していないメルザたん。 んー まだ、話しが見えてきませんね(笑)
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