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新・三国志:大陸断絶 〜「過去のあの子じゃなくて私を見なさい!」と銀座の雨で涙のホールドを仕掛けてくる正妻チョロインSPと過ごす、最高に暖かくて騒がしい台北ハーレム食堂生活〜  作者: UTAMARO
【第六章:日本潜入・雨の銀座。遥との美しい決別と、涙のヒロインシフト】

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第24話:漆黒の東京湾密航作戦と、冷たい雨が叩く銀座の街角

漆黒の闇に包まれた、重苦しい東京湾の洋上。


白く激しい波飛沫を上げて突き進む密航用高速ステルス艇(ブラック・カプセル)の甲板に、俺――陸志明は立っていた。


かつて魏の独裁者にすべてを奪われた光を取り戻すため、そして歴史の改変を完了させるための日本潜入ミッション。


極限の緊迫した空気が流れるなか、俺のテックウェアの背中には、先ほどから強烈な肉厚の柔らかさがぴったりと張り付いていた。


「置いていかないでって言ったでしょ、バカ」


密航艇の狭いコンテナの物陰で、小梅がジッパーを喉元まで上げた紺色のサイバータイトスーツ(バトル・スキン)をギチギチと軋ませていた。


恥ずかしさに顔から耳の先まで真っ赤に変形させながらも、俺の背後から無造作に、しかし絶対に離さないという強さで抱きついてくる。


さらにその下では、だぼだぼの青いパーカーを揺らした次女の小飛が、俺の腰のラインに自身の細い足を絡めるようにしてベッタリと密着していた。


「……お前たち、なぜ付いてきた。これは歴史の亡霊(ゴースト)である俺一人の戦いだと言ったはずだ」


「あんたはすぐ一人で泥を被ろうとするわ。国家安全局のSPとして、そんな不穏分子を単独行動させるわけにいかないでしょ」


小梅は高めのポニーテールを激しく揺らし、任務という名のツンデレな言い訳を雨風のなかに響かせた。


「そうだよ、おじさん! 電子戦のバックアップは私の群体AIが一番なんだから!」


「置いていったらおじさんの秘密フォルダの中身、世界中のネットワークに全部バラすからね!」


小飛がフードの奥から愛らしい八重歯をチラリと覗かせ、パーソナルスペースゼロの距離感で強烈な脅迫を仕掛けてくる。


(密航艇の狭いコンテナの陰だからって、左右と背後からの肉圧が凄まじすぎる)


(国家の存亡を懸けた潜入作戦のはずなのに、全盛期の若すぎる肉体に変な熱が帯びて、排熱エラーの悲鳴を上げそうだ……)


◆ ◆ ◆


東京・銀座。


密航作戦を成功させて上陸した俺たちを迎えたのは、どんよりとした重い雲から容赦なくアスファルトを叩き、街を灰色に染め上げる冷たい雨だった。


テックウェアのフードを深く被り、傘も差さずにスクランブル交差点を埋め尽くす雑踏の中に佇む。


皮膚を刺すこの冷気、激しい雨の音、指示を出す電子ノイズ、そして鼻腔を突く濡れた都会の匂い。


すべてが、泥水をすすり続けた地獄のような歳月の起点となった、あの裏切りの夜の記憶と完全に一致していた。


かつて自分の腕の中で、急速に温かい血を溢れさせて冷たくなっていった、あの白いワンピースの少女の残影が、雨のノイズの向こう側に重なる。


俺のすぐ後ろでは、冷たい雨に濡れるのも厭わずに小梅がぴったりと寄り添っていた。


彼女はいつでも九ミリ拳銃『梅花』を抜けるよう、微かに震える指先を水滴の滴る腰のホルスターへと添えていた。


「……ここが、あんたの全ての始まりの場所なのね」


「ああ。俺の心が完全に死に絶え、世界を呪う死神が生まれた地獄の底さ。――間もなく、あの時計塔の針が重なる」


(皮膚を刺すこの冷気まであの日と同じだ。だが、今の俺の背中には、小梅の微かに震える熱い息遣いと確かな体温がある)


(すべてがモノクロで冷え切っていたあの頃とは、今の俺は、決定的に違うんだ)


激しく降り注ぐ雨の向こう側、銀座の時計塔が静かに重なるその瞬間を、俺は左目の深淵な青いレンズを発光させながら見つめていた。


◆ ◆ ◆

次回予告:第25話『かつての光たる絶対の聖域と、見えない裏からの遠隔守護』

(次号、激しい雨が降る銀座の雑踏の向こう側に、ついに志明がすべてを捨てて救いたかった光――結城遥の姿が現れる! しかし亡霊たる志明は近づけない。そこへ遥を狙う独裁者の残党テロリストが接近し、死神の『量子解体』チートが牙を剥く――!?)

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