第22話:暗闇の監禁物置空間と、肉圧で擦れる薄手の布地
ガチャンッ!!
背後で、鼓膜を激しく震わせる無機質な電子ロックの作動音が鳴り響き、物置部屋の重い鉄扉が外から完全に施錠された。
間発入れずに、群体AI『D.O.G.E.』は「二人の雰囲気を最高潮にするため」という、最悪にお節介なプログラムを実行に移す。
バチン、と音を立てて二階全体の電子ブレーカーが強制的に遮断された。
室内の明かりが一瞬にしてすべて消滅し、窓のない狭い物置部屋は、一寸先も見えない完全な暗闇の密室へと変転した。
外部との電波も遮断され、完全に隔離された監禁空間。
密閉された狭い部屋のなかに、まとわりつく熱帯の熱気と、シャワー上がりの小梅から漂う甘いハーブの香りが濃厚に充満していく。
「きゃっ!? ちょっと、真っ暗……!? ドアが開かないわ、外から完全にハッキングされて施錠されてる……っ!」
暗闇のなか、小梅のパニック交じりの鋭い声が、狭い室内に反響した。
「おい、動くな小梅。足元に古い電子資材やコードが散らばっている」
「下手に動くと――」
◆ ◆ ◆
「痛っ……!?」
俺の警告が響き渡るのと、ほぼ同時だった。
暗闇のなかで小梅の瑞々しい生足の先が、床に転がっていた太い同軸ケーブルに引っかかり、彼女の華奢な身体が派手に前方へと傾いた。
俺は未来予言の使えない暗闇のなか、死神の圧倒的な反射神経だけで咄嗟に両腕を伸ばし、倒れ込んできた彼女の身体を壁際で強く受け止めた。
ドンッ、と。
背後の鉄壁に手のひらを打ち付ける、完全なる暗闇のなかでの|ゼロ距離壁ドンホールド《ブラインド・マウント》。
逃げ場のない密室のなか、完全に死角のままで、二人のしなやかな肉体が一点の隙間なく完璧に重なり合った。
志明の白い長袖Yシャツ一枚を羽織っただけの、下着すら身に付けていない小梅の驚異的に豊満なGカップの胸元が、俺のバキバキに引き締まった胸板に、正面からベッタリと平たく押し潰された。
カサ……ギチギチ……と。
薄手のYシャツの布地が、二人の微かに汗ばんだ生々しい肉圧の逃げ場をなくし、肉の柔らかさに耐えかねて擦れ合う生々しい音を狭い暗闇に響かせる。
(ア、アウトだ……! シャツの布地が薄すぎて、彼女の剥き出しの肌の吸着感と、重なる心拍数がダイレクトに脳神経を叩いてきやがる……っ!)
完全な暗闇だからこそ、視覚を奪された俺の五感は、密着した美少女の温もりと規格外の柔らかさを暴力的なまでの解像度で感知していた。
◆ ◆ ◆
**次回予告:第23話『熱暴走の強制アラートと、狂おしい嫉妬の正妻魂』**
**(次号、第五章大団円! 密着の限界突破パラメータにより、志明の脳内デバイスが完全沸騰エラー! 昏倒した彼の顔面が小梅の胸の谷間へと埋もれるなか、看病する彼女の胸に「私だけを見て」という切ない覚悟の炎が灯って――!?)
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