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野菜たちの主張  作者: 西玉
その他の野菜編 3

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ジャガイモ2 救世主の裏切り

 高畝にしてから、流石に腐らなくなった。

 土を壊したく無いので、畝に小さなシャベルで穴を開けて落としていく。

 初めは黒いビニールマルチをかけた。肥料は一畝でカップ2杯ぐらい。どの作物もこのぐらいだった。


 発芽するとビニールマルチを押し上げてくるので、カッターで穴を開ける。

 ジャガイモの芽は強いけど、最初にいじめられると効率が悪いのではないか。

 初めから穴を開けるのはよろしくない。ジャガイモの芽は、思いもしない場所から出るので、事前に開けておいた穴からは出てこないのだ。


 芽が折れてしまうこともある。大概は作業中に人間の手で折ってしまう。成長の効率も悪そうだし、作業効率もよろしく無い。ただし、そこそこ芋は取れていた。


 そこでビニールマルチを辞めた。

 作業も楽になったし、ビニールで押さえ込まれる芽を見ることがなくなった。

 その代わり、あまり芋が取れなくなった。取れないことはないが、株によっては全く収穫できないこともあった。


 植えた種芋のほうが多かったのではないだろうか。

 長い間、ただジャガイモは習慣で植えていた。

 2025年に入り、肥料を辞めた。前年はカボチャを育て、草に負けて収穫がほとんどできなかった場所だ。


 ジャガイモの出る頃には、あまり草には覆われていない。

 芽が出てきた。細い。支柱を立てたが、縛るのは可哀想なほど細い。

 そっとしておいた。


 地上部が枯れて、掘り出した。

 最大でうずらの卵ぐらいのジャガイモが、それなりに取れた。

 だが、決して収量は多くない。


 2026年になり、最低気温が8℃になるのを待って種芋を植えた。

 4月初頭の現在、芽が出始めている。今年は、去年よりはよさそうだ。

 元気そうなジャガイモの芽に期待が高まる。


 過信してはいけない。ジャガイモには、何度も騙されている。

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