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野菜たちの主張  作者: 西玉
トウモロコシ編

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トウモロコシ2 天敵

 ナメクジはさまざまな野菜を食害するが、特に駆除しなければと思ったのは、トウモロコシのためである。

 一本のトウモロコシに、2匹3匹とナメクジを見つけてしまうと、なんとかしなければと思う。


 ナメクジ専用の毒を買って蒔いたが、効果がよくわからない。

 今では使わない。農薬の類は、一切使うのを辞めている。

 調べた結果、ビールをコップに入れて畑に置くと、匂いに釣られて水没するらしい。


 普段は、アルコールは一切飲まない。したがって、ただナメクジを駆除するためだけに、ビールを購入した。

 畑に設置した。


 翌日、ビールを注いだコップに、たくさんのナメクジが入っている。

 成功だ。

 最初はよかった。


 だが、だんだん捕まらなくなってくる。

 ナメクジが減ったのだろうか。

 それは誤解だった。


 ナメクジは、ビールで浮いていても死ぬわけではない。

 ただ酔っ払って浮かんでいるだけで、時間が経てばより元気になって去るのだという。


 何度か繰り返しているうちに、ひょっとして、ナメクジが酒に強くなったのではないだろか。

 ナメクジを強化する必要はない。


 ナメクジの天敵はいないだろうか。

 調べると、カエルはナメクジを食べるらしい。

 それを知ってから、カエルを見つけるとつい応援したくなる。


 だが、ナメクジに悩まされる日は、突然終わった。


 そもそも、トウモロコシが育たなくなったのだ。

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