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野菜たちの主張  作者: 西玉
その他の野菜編2

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ダイコン3 別の顔

 ダイコンは、慣行農で管理していると、全く別の顔を見せる。

 さすがにその圃場では、最初からちゃんと種を植えた。

 ただ、肥料は与えなかった。


 前作の肥料が残っていたのか、それなりに成長した。

 あまりいいダイコンではなかった。

 皮と中身の間が黒く変色したこともあるが、病気だったのかどうかもわからない。


 無いよりはましかと、毎年作っていた。

 変わったのは、光合成細菌を使った時だ。

 物凄く、巨大に成長した。


 ダイコンには肥料が必要だったのだと、この時に確信した。

 光合成細菌が効いたのは、これまでに確認できた限り、ダイコンとジャガイモだけである。


 他の作物のことはわからない。効いているのかもしれないが、実感は得られなかった。

 ダイコンが巨大に育ったことで、収穫に難が生じた。


 その圃場は実家の裏にあるが、母が持ち上げられなかった。

 この年から、ダイコンの収穫は引き抜いてから、引き摺って運ぶことになった。

 個人的に、引き摺りダイコンと呼ぶことにした。


 味は良い。とても美味しい。輪切りにすると、綺麗な断面を見せる。

 慣行農なら、ダイコンの主張は聞けたと思っている。


 自然農では、まだ至らない。自然農で光合成細菌を使うつもりはないし、そもそも、そこまで至らない。

 ただ、2026年の春に蒔いた種から、例年になく元気な葉が出ている。


 今年が楽しみだ。

 ※6月現在、草に埋もれて消えた。


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