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野菜たちの主張  作者: 西玉
カボチャ編

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カボチャ3 カボチャの変身

 冬至にカボチャを食べると風邪を引かないという噂が、私が住んでいる地方では信じられている。

 ただ、普通に育ったカボチャが、冬至の時期まで腐らずにいるのは、実際のところ難しい。


 お店では売っているが、どんな手法で腐らずに保存しているのかわからない。

 普通に育てて常温保存しておくと、一月か二月で腐ることが多い。

 例外はある。というか、たまたま腐っていなかったのを見つけた。


 細長い、いわゆるすくなカボチャである。

 この細長いカボチャは、傷ついていなければ、ごく普通に冬至まで腐らない。

 とても優れた保存性を誇るのだ。


 ただ、一時期から収穫できなくなった。

 細長い実はつくのだが、しっかりと育つまで至らない。その前に畑で腐ってしまう。


 なかなか長いカボチャができない中、種をとったのでたくさんの種があるカボチャは収穫できた。

 色々なカボチャの花粉が混ざっているので、強くなったのかもしれない。いわば雑種だ。


 中央がぶっくらと膨らんだ、楕円形のカボチャができた。

 たまたまだろうか。そう思ったが、どの実も同じように膨らんでいる。

 細長いカボチャができない。丸いカボチャも、大きく膨らまない。


 原因はわからないが、土の中で異変が起きていたのかもしれない。

 ただ、交雑種の奇妙な形のカボチャはとれた。

 ごろごろとれた。


 カボチャといえば、私の実家では楕円形のものを指す言葉になった。

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