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野菜たちの主張  作者: 西玉
カボチャ編

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カボチャ4 天敵

 最悪なのは2024年である。

 この年も、カボチャの種を色々植えた。

 種も大きく、成長が早い。


 立派に育った苗を、畑に移植する。

 夏が暑くなりだしていた。この年から、ビニールマルチを辞めていた。

 せめて株を守るために、苗の周りに刈草を分厚く敷き詰めた。


 虫も寄って来れまい。もし寄ってきても、周りの草を食べるだろう。

 そんな風に考えていた。

 消えた。


 植えたはずのカボチャの苗が、消滅した。

 理由はわからない。

 だが、生き残った苗もある。


 大事に育てようと思った。

 だが、カボチャには天敵がいた。

 ウリハムシだ。


 ウリ科全般にとって手強い害虫だが、何よりカボチャの葉を好む。

 見つけては追い払うが、ウリハムシの食害速度は早い。

 生き残ったカボチャたちも、次々に消えていく。


 ついに諦めた。

 その年、冬になって草刈りをした。

 カボチャを諦めた畝の上で、細長いカボチャをいつくか見つけた。さすがに腐っていたが、どうやら、諦めた後で身をつけていたらしい。


 諦めなければ、収穫できたのだろうか。


 食卓に上がれなかった細長い体を土に横たえ、冥福を祈った。

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