ホウズキ(食用)2 マイナー野菜の宿命
初めて作った時には、あまり気にならなかった。周りに似たような作物を作っている農家がなかったこともあるかもしれない。
虫の被害が少なかったのだ。
翌年、虫の被害が一気に増えた。
鞘を剥いて、黄色く色づいた実を収穫するようにした。
緑色の実は、収穫してもなかなか色が変わらないことがわかったからだ。
ただ、黄色く熟した実には、高確率で虫がいた。
小さな芋虫である。蛾の幼虫だと思われる。
鞘をつるっと剥くと、食害の痕と細長い虫がいる。
食べたくないし、食べられないので廃棄する。
ただ、黄色い実を選んで収穫していたので、初年度より多く食べられた。
翌年、虫除けで名高いシルバーマルチを試してみた。
虫害がぐっと減った。
問題は、生育があまりよくなかったことだ。
当然実も少ない。
熟した実は変わらず美味しかったが、圧倒的に数が少ない。
シルバーマルチが高額であることもあり、虫害を回避した後の結果があまりよくなかったこともあり、次第にシルバーマルチは使わなくなっていった。
だんだん、食用ホウズキに期待しなくなっていったのだ。
毎年植え続けた。いくつか食べられれば満足だった。
理由は明白だ。
トマトが美味しく収穫できるようになっていたのだ。
王道野菜は、強いからこその王道野菜だ。
食用ホウズキは、次第に場所が狭くなっていった。




