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狩猟  作者: hiro
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06 処刑

狩猟


残酷な処刑


何も知らないわたしは、あの夏の終りに白木にひとつつの縁談を持ち込んでおりました。当初彼はたしかにあまり乗り気を示していませんでした。しかしあの県大会での敗北のあと、急に見合の席にでることを承知しました。もしかすると、 その縁談にすがって木山一平の手から逃げようとしたのかもしれません。

見合いのあとも白木は悪い返事はしませんでした。夏休みの終りに帰省して両親とも相談したうえでということでした。

ところが、夏休みが終わった日、突然断りの電話がありました。まだ結婚の意思はないからという、理由にもならないあいまいな、簡単な説明を電話のむこうでボソボソと語って、 それっきり黙り込んでいるばかりでした。

その時期に彼の精神と肉体がどのような悪夢の中にあったか、その時の私には知る由もありませんでした。



『残念ではあったが、県大会も準々決勝までいくことができた。

俺は学校を去ることも決めて、木山一平と直接ぶつかろうと考えた。あいつは、俺が牛田に悪戯をしたと思いこんでいる。

だから俺のような悪徳教師をやっつけようと考えているのだ。

しかしあれは誤解だった。あれは牛田が勝手に入り込んでいたので、俺はなんにもしていないんだ。それを話したらわかってもらえると俺は考えた。

いつの間にか俺は、木山に最初に感じた慄えの事を忘れ、あいつがクラスを掌握し、他の教員を誑し込み、レスリング部までも掌握したことから、良い生徒などではと思いこもうとしていたのかもしれない。奴らが俺にしていることは罰だと思っていったのかも。

直接会って木山にそれをわかってもらえなくても、俺はもうあいつらの自由にはならない。そう宣言するのだと決心した。

この俺の考えは今から思うと、木山のほんとうの恐ろしさを知らないものだった

俺は大人で、木山はまだ少年だと甘くみていた。所詮木山も俺の教え子だと考えていた。

俺は木山をもう一度あの体育科専用教員室へ呼び出すことにした。部活の練習が終わったあと、人けのない頃の時間を指定した。

俺は木山に「お前は誤解している。よく話せばわかるはずだから、待っている」とだけ言った。

あの日、六時をすぎても校庭はまだあかるかった。俺は教員室の長椅子の上に横になって、ありのままを木山に話し、彼の言い分も聞いてやろうとあれこれ考えていた。

約束の時間が過ぎても木山はあらわれなかった。またすっぽかしかと思った時だった。突然ドアが開き、異様な集団が入って来た。みんな黒い目出し帽に黒いジーンズに黒いTシャツで、誰が誰だか全くわからない。

男たちは長椅子の俺を引きずり下ろし、コンクリートの床の中央に大の字にして、俺の両手足を縛り、身動きできないようにした。まったくあっと言う間の出来事で、俺は抵抗する暇さえなかった。

男たちは、俺のシャツを左右に引っ張りボタンを飛ばして引き裂き剥がした。夏の名残りで素肌に着ていたため、あっという間に上半身が裸に剥かれた。次に夏物の薄いズボンをずり下げるとブリーフも破りとったため、俺は生まれたままの姿になってしまった。

両手はあらためて頭上にのばされて、手首を細引きで縛られた。

抗う足首も同じ細引きで縛られると、その手と足をしっかりとおさえ込まれた。

そして頭上と足元でひとりづつ蹲り、それぞれの伸びた細引きを、近くのテーブルや長椅子の足に結び付け、俺がじたばた動いてもびくともしないように固定してしまった。

「良し!」と低い声がした。

俺はあの時、これが予想してた事だという気がしていた。

声が出なかった。 声などたててもしかたがないんだという気がしていた。

俺はあきらめていたような気がする。

「おとなしくなったな。」

「待ってたのか?」

いい加減なことを口々に言ってくる。目出し帽の為、誰の声かわからない。

と、そのときひとりが目出し帽をとった。

木山だった。

俺はもう驚かなかった。

「なぜこんなことをするんだ! おまえの誤解だ。俺は牛田に何もしとらん。」

俺は叫んだ。

「大声を出してもいいぜ、そしてみんなにこのざまを見てもらうか。」

と、木山が笑いながら言った。

そして、いつもの木山の頷きが合図たった。

ドアはすでにロックされていた。

すると、暗い俺の頭の上で目がくらむよう

なライトの光がついた。

デジカメと8ミリのレンズが、足元から這い上がってきた。

木山たちは、俺の生まれたままの裸をあますことなく写しはじめたのだ。

「やめろ! 俺は悪いことはしとらん!」 と俺は叫んだ。

「声を出して人を呼べ、だれが来てもオレたちはやめんからな!」

と木山は平然と言うと、作業を止めなかった。

俺は声を出すことをやめ、絶望におそわれながらも、せめて股間を隠そうと両足でもがいた。

すると誰かが俺の腰の辺りにしゃがんだ。そして俺のものを手で掴み、ゆっくりと扱きはじめた。そんな事を何度もされて慣れていたはずだったが、今度は違った。その様子を映像で残そうとしているのだ。ただ生まれたままの姿が撮られるならば、まだ我慢できる。だがこんな嗜虐的な映像残るのは我慢出来なかった。せめて顔だけでも映らないように、避けようとしたが、テーブルの足に繋がれた細引きがそれを邪魔した。縛られた手首があと一歩のところで届かない。どう引っ張っても額までしか届かず、俺は顔を背けてカメラから逃れようとした。

だが、無断だった。カメラはどこまでも追ってきて、カット無しで顔に近づいてきた。ならば下半身だけでもカメラを避けようとしたが、奴らは全力で俺の腰を押さえつけ、動けないようにしてきた。

カメラはその様子も余すことなく映していった。

そのうち俺は、身体の奥底からの立ち上がってくる快感の炎を抑えきれず、その様子を奴らに見られてしまった。今はこれまでと違い、すべてが映され残されてしまうのだと思い、なんとか沈めようとしたが、思えば思うほど俺はあそこを堅くして、快楽の波を何度も感じた。

目を閉じていても、俺の下腹の上をカメラが俺の堅くなっているものを照らしているのがよくわかった。

「やっぱ気持ちいいんでしょ。」

「こんなになってるもんな。」

「気持ち良くなきゃ、こんなにならないし。

奴らは思い思いのことを言い、笑っている。

そのなかで俺は何度も我慢し、抑えようとしたが、とうとう最後まていってしまった。

仰向けに寝かされていたので、俺の出したものが飛び散ってからだの上に落ちてくるのを感じた

「ああ、いっちゃったよ。」

「もう少し頑張るかと思ったけど。」

「こんなのが好きなのかな、先生。」

奴らの声を聞きながら、俺は泣きたいような気持ちになっていた。

すると木山の声が、「裏に返せ」と言った。

俺は手足を縛られたままねじられてうつぶせにされた。 木山は、俺の背中や尻や、もものうら側を写しはじめた。俺はもう全部みんなに見られてしまっているんだ、もう取り返しがつかないんだという気持ちで、抵抗する気もなくしていた。

だがそれておわりではなかった。

「開けろ」と、また木山の声。

すると男たちは、俺の足首に繋がれていた細引きを緩め、俺の膝を持ち上げて四つん這いの姿勢にさせた。まるで尻を突き出す形にさせると、さらに尻の丸みに指を這わせ左右に引いた。

「顔をこちらに向かせろ」と言う木山の声で、俺は首を曲げて、背後のカメラに顔を向けさせられた。

木山は俺の開いた穴の襞と俺の顔を同時に映した。

俺は精神的な深い絶望から、すすり泣きをはじめた。』




このあと、白木はこれですべてが終わった、死のうという気になった。と綴り、どうしてこんなひどいめにあうのかがわからなかったとも書いています。

県大会の時もそうであったように、白木は彼の肉体にに加えられる虐待だけに絶望していたのではありません。その事で身体の奥底の快楽の炎が燃やされ、自らそれを抑えられない事にも絶望していてのてす。それはこれまで自らも知らない裏の自分でした。

白木夏雄が縁談を断わる電話をかけてき

たのは、この出来事のあったあとのことにちがいありません。もちろん、こんなことがほんとうにあったとしての話ですが――――








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