【第十一章】私と友情とやっぱり脳破壊で新しき道【百八話】
届いだ。
服がほんに数日で届いだ。
なんでスマホって機械でぢょいぢょいど注文するばりで服届ぐんだ?
オラには理解でぎね。
んだども、その服着で、カズミがオラさ言った言葉は、
「うーん、似合わないな」
だった。
勝手さ買って、勝手さ着せで置いでそれはねべ。
「オラ頼んだわげでね」
と、オラはそう言ってける。
んだども、カズミはケラケラど笑って見せるばりだ。
「別に責めてない。似合わないのは鬼の成分が多いからだな、クネ」
オラ、自分の姿なんか気にしたごどねがらな。
確がに頭がらは角生えではいるんだどもよ。
オラ、鬼の要素強がったんか?
「そうなんか?」
そうがそうが、オラは鬼だもんな。
力強ぐ猛々しぇもんな、オラは。
「トウフやアライはただの美少年といっても過言じゃないのにな。クネも別にごつくはないんだけど、所々に鬼的な要素がな」
トウフは確がに美少年だが、どごがなよなよしすぎでねが?
んだども、
「確がにアライは美少年だのぉ」
アライは美少年だど、オラも思う。
アライの服はえっかだビシッど、きまってでかっこええのお。
オラもあんな服がえがった。
買ってもらった服は、柔らがぐで着心地がえんだども、どごが緩ぐでのぉ。
「クネも素材はいいけど…… ちょっと鬼要素が多いな。性格は穏やかそうなのにな」
そうが?
オラ穏やがな性格でもねどおもうんだどもな。
「そいつ、クネは急にキレ出すからあんまりおちょくるなよ」
アライはオラのごどよぐわがってら。
オラ怒らすとおっかねんだぞ。
「そんな感じはする。とりあえず角を隠せるような帽子を買おう。そこからだな」
んだども、カズミは笑ってらばりでオラ恐れでもいねぇ。
帽子、帽子が。
オラ一度もそんたもの被ったごどねぞ。
さっと楽しみではあるな。
「こんなんはどうでありんすか?」
唐傘お化げ、おめはなんなんだ?
なんでそんたド派手な格好で女物の履物まで履いでらんだ?
オラには理解でぎね。
「おい、カラカサ、これ女子用のじゃないか」
カズミがスマホとかいう機械を見ながらそう言ったんだ。
ん? どういうことだ?
オラにもカラカサみたい服装を着せようってことなんか?
カラカサの奴、何考えとるんじゃ?
でも……
「なんか綺麗な服だな」
桜色でフリフリがいっぱいづいでで花のようじゃ。
これオラ着るんか?
に、似合うわげね。
オラは鬼だぞ。
鬼のオラさ…… こんた花のような服似合うわげ……
「ん? んー、そうか、実はそっち系なのか? そうかそうか。頼んでみるか? 角もウィッグで隠しちぇばいいか?」
ウィッグってなんだ?
角隠せるっつーごどは帽子みだいなもんなのが?
「オラさ似合うのが? そもそもそんたに買って平気なのが?」
オラさ似合うども思えんけど……
買ってけるでいうのであれば。
「まあ、トウフが稼いだ金だし、トウフの許可がないとな」
トウフが稼いだ金?
なんで人間の金なんかトウフ稼げるんじゃ?
何やって稼いでらんだ?
オラにもでぎるのが?
金稼げば、オラも自分の好ぎな服買えるようになるのが?
「え? もちろんいいですよ!」
当然どばりにトウフはそう言った。
そんた簡単さ許可だしてえのが!?
トウフ、おめえいい奴なんだな。
なよなよした奴だで思って誤解してだぞ。
「だってよ。カラカサ注文…… いや、こっちでしとく」
「なんででありんすか?」
そう言ってカズミは机の上さ置いであるスマホどやら持って行ってしまう。
それカラカサの奴視線だげで追う。
「おまえは舌で操作するから、スマホがびちゃびちゃになるんだよ」
まんず、カラカサは足ど舌しかねがらな。
まなぐもあるがそれで操作でぎるわげでもねしな。
涎でべぢょべぢょになるのはオラも嫌じゃ。
「仕方ありんせんじゃありんせんか」
カラカサはそう言うが、確がに嫌なもんは嫌じゃな。
「ボクが代わりに操作しますから」
トウフよ。
おめはほんにえ奴じゃのお。
そんたトウフさ向がいカズミはニヤづぎながら、
「トウフ。おまえも一着くらい女子の服を買ってみないか? きっと似合うぞ」
そんたごど言ってくる。
確がにトウフにはさっきの花のような服も似合いそうじゃのぉ。
ていうが、トウフはほんにおのごなのが?
おなごど言われでもオラ納得しちまうぞ。
「ええー、ボク、男の子ですよ。そんなの嫌ですよ」
トウフは嫌そうな顔する。
オラも似合うどは思うんだどもな。
そもそも、妖怪の性別なんて当でにならねもんだしの。
名前さ性別入っていれば話は別……
えぇ!?
豆腐小僧!
おめ、性別さ小僧どはいってで、そのなりなにが?
「言われいるぞ、カラカサ」
「あちきは性別不明でありんすから」
オラの驚ぎ置いでおいで、カズミの言葉さカラカサは得意そうにそう言った。
おめだば唐傘小僧ではなぐ、唐傘お化げなんだのぉ。




