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【徒然妖怪譚】私とトウフの奇妙な共同生活  作者: 只野誠
【第十一章】私と友情とやっぱり脳破壊で新しき道

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【第十一章】私と友情とやっぱり脳破壊で新しき道【百一話】

 オラはクネユスリ。

 妖怪だぁ。

 どんな妖怪かってぇ?

 う~ん……

 簡単さ言えば、生垣揺らす妖怪だぁ。

 ああ、あどオラは小豆洗いの奴ど一緒にふとをよぐ驚がせでだなぁ。

 まんず、そいだげの妖怪だぁ。


 最近はそもそも生垣がなぐでなぁ。

 小豆洗いの奴も都会さえぐど田舎さ出で行ってしまったしなぁ。


 んだんだども、小豆洗いの奴行方不明になったって風の噂聞いで、居ても立ってもいられねぐなって、こごまでやって来だんだぁ。

 都会ってすんごいどごろだなぁ。

 生垣がぁ建物の中にあったり、そもそも、その生垣自体、偽もんだったりなぁ。

 おっかなぇどごろだべぇ、都会っていうどごろはよぉ。


 オラもけっぱってどうにかこうにか、小豆洗いの奴、所属してらっていう妖怪連合どがいう集まりまでたどり着いでけれぉ。

 そしたらアカナメの奴でよぉ。

 あいづこんたごどで何してんだ?

 ああ、それど、心ここにあらずの提灯お化けの奴もいだなぁ。

 何があったんだべぇ?


 あー、それどごんくそ暑ぇどもコートどマスク着だ女の妖怪もいだなぁ……

 いろっぺぇ女妖怪さんだっくいぇ。


 まんず、そごで小豆洗いのごど聞いだんだどもよぉ、よぐわがらねげど小豆洗いは無事だって話だのぉ。

 よぐおべね女妖怪さんの話だど、ネコマタの縄張りで元気さ暮らしてらって話だぁ。

 あいづが無事だば、オラはそれでえ。


 んだどもぉ、折角遠くまで来だんだんてさぁ、小豆洗いの顔ぐれぇ見でがら帰るべぇ。

 そう思って、ネコマタの縄張りどやらに向がったんだがよぉ、道通れんのよぉ。


 ヌリカベ通せんぼしてらのは聞いでだが、同じ妖怪同士、話せばわがるって思ってんじゃが。


「まんず、そんた感じなんだぁ、ヌリカベよぉ、道通してくれんかのぉ?」

 オラはなんもねように見える空間さ事情話してみだんだが、返事はがえってごん。

 見えね壁も消えでね。


「んー、返事がねのぉ…… 困ったなぁ、困ったなぁ。この辺りは生垣もねんでのぉ、オラなんもでぎんぞぉ。小豆洗いに会いでゃだげなんだがのぉ?」

 そう言って、見えね壁ペタペタど叩いでける。

 柔らがぐも少し生ぬぐぇ壁じゃ。

 これは間違いなぐヌリカベの奴だのぉ。

 まんず、ヌリカベの奴も色々種類がいるがらのぉ、一筋縄でいぐとは思っておらんかったが、こんヌリカベは意思疎通でぎるんかのぉ?


「やざねかぁ? のぉ? やざねんかぁ? はるばるとぎぐがら来だんだがのぉ? 小豆洗いに問い合わせでもらえんかのぉ?」

 反応がまるでねのが一番困るのぉ。

 参ったなぁ。

 そもそもオラは訛りがづよぇがら、言葉通じてね可能性もあるしな。

「こりゃやざねそうだのぉ…… 小豆洗いよぉ、一目その顔見だがったぞぉ」

 少し先さ見えるアパートさ向がい、オラはでぎる限り大ぎな声張り上げでそう言ったんだぁ。

 まんず、反応はなんもねがったんだがのぉ。






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