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真珠の姫君~海に捧げる子守歌~  作者: とも
第二章 そして、陸へ
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~そして、陸へ~6.

ローラの身体に巻かれた湿布や包帯で隠れているところもあるが、誰かが着せてくれた上質な寝間着は薄くしなやかで、寝るのには好都合だが体を隠すには不向きだったのだ。


けれど、彼はまだ出ていく気はなさそうだ。

何やら真剣な面持ちで、こちらを見つめている。


まさか、……見えて、ない、のよね?


彼女が何度も喉元に手をやるのには、痛みだけではない、ワケがあった。


ーーお前は何も持ってはいないーー


そう言った呪い師が、実は残してくれたもの。

目眩ましの魔法で見えなくはなっているが……。


そこには、金剛石の精緻な細工の首飾りがかかっていた。


「ローラ」


びくりと身じろぎをする。


「気を悪くしないで聞いてほしい。……私は君に、何処かで会ったことがあるような気がするのだが……」

その言葉に、彼女は思わず後ずさる。


ーーバレた?ーー

首を二、三度横に振り、何と言ってよいか分からず顔を俯けた。


ヴァリーは、何て言ってたっけ。

確か、人魚ということを明かしてはならない、と。


でも、それがバレた時のことは、特にふれてなかったような……。


フッと、口から息が漏れるような音がして、彼女は顔を上げた。


するとウィルは、口元に手をやり、やや顔を背けて笑いを堪えていた。


「いや、ゴメン。そんな警戒しないで。我ながら下手な口説き文句みたいだとは思うんだけど……」


その屈託のない笑顔につられて、ローラの顔にも、ようやく笑みがこぼれた。


「あ、やっと笑ったね。その方がいい」


そうだよな……とウィルが一人ごちる。

「やっぱり気のせいか……。君みたいな美人に一度会ったら忘れるわけないよな」


小さな呟きは、少女の耳には届かなかった。


前回眠気に負け変なところで投稿してしまいました…。すみません。

読んでくださってありがとうございますm(_ _)m

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