公爵令嬢、リズ
あらすじ:私リズ!色々あったけど、タイラー様と結ばれましたわ!
「タイラー!リズ嬢!リュミー嬢!申し訳ない!手伝ってほしい!」
「ど、どうされたのですか!?あにう…会長!」
休みが明け、いつも通り学園で過ごしていたリズは、突然生徒会室に呼び出された。
リュミーも一緒に呼ばれていたので、2人で生徒会室に入った。
部屋の中には2人の男子生徒がすでにいた。1人は生徒会長であるザパーチ・ラ・ビキシー。もう1人は、ザパーチの元弟であり、先日リズと結ばれたタイラー・ラ・イーヒルトだ。
…で、生徒会長であるザパーチが冒頭の事を言い出した。
すると、ザパーチはゆっくりと語りだした。
「実は…ここ最近、色々騒動が起こっていてな…生徒会だけで解決したかったのだが…今は雑務に終われていてな…」
リズは生徒会長の机を見る。
とんでもない量の書類が積み重なっていた。
(確かに、とんでもない書類の山ね…生徒会は絶対入りたくないわ…)
そう思ったリズだが、後にリズは生徒会に入ることになる。が、その事を当時の彼らは知るよしもなかった…
タイラーはザパーチに疑問を投げる。
「なるほど…ですが、何故リズ…嬢を?」
「ああ、それは…フルール嬢の件をすぐに解決したと聞いてな。」
ザパーチはリズをチラリと見て話を続ける。
「それに、リズ嬢を呼べばタイラーとリュミー嬢も来ると思ってな。」
一瞬静まる生徒会室。
沈黙を破るようにリズが話し始めた。
「…仕方ないですわね。協力して差し上げます。…ですが!」
リズがそう言うと、ザパーチは机から紙を取り出した。
「ふっふっふ…ちゃんと用意してあるよ。解決をしたらこれを差し上げよう。」
「なっ!そ、それは…!」
「そう、街1番のスイーツ店の優待パスポートだ。」
「あ、あの、買い物をする度に無料でスイーツ1つと1回分の茶葉が貰えるというあの…!」
リズが驚いていると、横に立っていたリュミーが興奮した様子でリズに話し掛けた。
「お嬢様!やりましょう!絶対に!成功しましょう!」
「お、落ち着きなさい!リュミー!」
リュミーを宥めたリズは、ザパーチに向かってお辞儀をした。
「…と、いうわけですので、お受けします。会長。」
「ああ、助かるよ…!本当に…!」
こうして、リズ達の学園生活は一層慌ただしくなるのであった…
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こうしてリズ達は忙しくも楽しい学園生活を歩んでいった…
そして、遂に卒業を迎える。
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リズとリュミーは校舎から校門への道を歩いている。
彼女たちにとって、これが最後の下校だ。
「これで、バッドエンドは回避できたわね…!」
「その設定、まだ生きてたんですね。」
リズの言葉にリュミーは呆れたように話す。
「い、いくら本来のストーリーと違っていても、学生でいる間は常に危険が伴っているのよ!」
「その割には物凄く楽しそうでしたけどね。」
「それは…!楽しかったのは事実だから…!」
「まあ、そこに関しては私も同意致しますが…と、リズ。」
「どうしたの?リュミー。…って…!」
リズが前を向くと、校門の手前でタイラーが待っていた。
「では、私は野次馬になってきます。」
「ちょ…!ちょっと!リュミー!?」
リズがそう言って手を伸ばすも、リュミーはものすごい速さで野次馬の中に溶け込んでいった。
「全く…」
「リュミー嬢は相変わらずだね。」
「本当よ!」
笑い合う2人。
ひとしきり笑ったあと、タイラーは真剣な表情でリズを見つめ、口を開く。
「リズ…改めて伝えるよ。」
タイラーはリズの前で跪く。
「私の妻になってください。…一生、愛します。」
「…タイラー様。」
リズは真っ直ぐタイラーを見つめ、ゆっくりと口を開いた。
「一生と言わず…来世でも愛してください。」
「…!ええ。もちろん。」
こうして、リズとタイラーは正式に婚約。すぐに結婚することになった。
…この時のプロポーズが、後に学園で語り継がれることになるのは、別の話。
次へ続く!
次回、最終回です。




