再会、そして…
あらすじ:私リズ!フルールさんとマシー男爵が前世からの再会を果たしたわ!次はお母様の番ね!
「え…」
マシー男爵は驚愕の表情を見せる。
「本当に…瑛美ちゃんなのかい…?」
「ええ!証明は必要かしら?」
「いや…いいよ。」
「そう。」
後ろでリズが、「なんで私が言ったときは構わず黒歴史をぶちまけたのに先生の言うことはちゃんと聞くのよ…!」と言いたげな表情で見つめているのに気付かないまま、エリーゼはマシー男爵を見る。
マシー男爵はリズの方を見て口を開く。
「…子供が、いるんだね…」
「ええ!なんでしたら、もうすぐ孫が産まれますわ!」
優しい微笑みを見せながら話すエリーゼを見て、マシー男爵はゆっくりと尋ねる。
「瑛美ちゃん…今、君は、幸せかい…?」
マシー男爵の質問に、エリーゼは目をぱちくりとさせた。…あと、自信満々に答える。
「ええ!最高に幸せよ!だって…」
「【健斗】とも結婚できたし!」
エリーゼはケンドリックの肩を掴み、寄り添う。
「け、健斗って…公爵?」
驚愕するマシー男爵に、ケンドリックは改めて挨拶をする。
「ええ、私の前世の名前は須藤 健斗です。…お久し振りです。先生。」
「あ、ああ…」
マシー男爵の目に涙が伝う。
慌てて拭うが、もう、止めることはできなかった。
マシー男爵は前世の…医者の正井であった時にあったことを思い出していた。
エリーゼ…いや、瑛美は入院中に正井に少し思いを吐露したことがある。
ーーー
『先生…実はね、私は健斗と結婚したかったの。それでね、子供はたくさん欲しいの…』
『瑛美ちゃん?』
『…もう、叶わないけど…』
『…叶えさせるよ。絶対。だから結婚式には呼んでね。』
『…ええ、期待してるわ。』
ーーー
「うう…うううぅぅ…」
マシー男爵はグシャグシャな顔でエリーゼ…いや、瑛美に伝える。
「良かった…良かったね…瑛美ちゃん…!おめでとう…!」
「ええ!…ありがとう。」
エリーゼは少し目を潤ませながら微笑んだ。
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「そう言えば…」
気持ちが落ち着いたマシー男爵はエリーゼに尋ねる。
「ここにおられる方は皆、転生をしているのですか?」
「いいえ!後はリズだけよ!先生、リズの前世の名前を聞くとものすごく驚くわよ!」
「ああ、間違いないね、私も驚いたからね…」
エリーゼに話を振られたケンドリックは頷きながら答える。
「…【瑛美】ちゃんと【健斗】くんが驚く相手…」
一考するマシー男爵。
ふと、ある可能性に気付く。
「いやいやいやいや…そんなまさか…」
「恐らく予想した通りですが…」
そう言ってリズは1歩前に出て、改めて挨拶をする。
「…【須藤 紗貴】ですっ!」
「いやー…世間って狭いね…」
マシー男爵はそう呟くしかできなかった…
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「…と、言うことで!待たせたわね!今度は私の番よ!」
そう言ってエリーゼは使用人達に目配せをした。
「ああ、そう言えば…お父様が言ってましたわね。何か準備があるって。」
リズがそう呟くと、エリーゼは自信満々な様子を見せた。
「そうね!まずはこれを見てちょうだい!」
そう言ってエリーゼは使用人達が持ってきた物を部屋にいる全員に見せた。
本来この世界に生きている人々にとっては、見たことの無いような大きな物が2つ置かれた。
…転生をしてきた人々には、この機械が何なのかが理解できた。
「…?奥様、それはなんです?」
ルーチェの質問にエリーゼは胸を張って答える。
「ふふふ…これはね…映写機よ!そしてこれが…蓄音機?になるのかしらね!」
「エイシャキ?チクオンキ?」
「百聞は一見に如かずね。まずはこれをどうぞ。」
エリーゼが合図をすると、使用人達が機械を動かし始めた。
白い壁に家が映る。
「えっ!」
その家から人が現れ、動き出した。
「なっ!何ですかこれは!?」
「これが映像ってやつよ!作ってもらったの!仕組みは聞かないでね!私もよくわからないから!」
ルーチェの問いに答えるエリーゼ。
映像というものを知っているケンドリックが、驚愕しながら尋ねる。
「…なんでそんなものが...」
「ふふふ…実はこれ、ゲームに存在してるのよ。ね?リズ。」
「…?」
話を振られたリズは首をかしげる。
「ちょっと待って、覚えてないの?」
少し考えるリズ。…の後、何かを思い出す。
「あっ!あった!」
「思い出したみたいね、リズ。」
「タイラールートのトゥルーエンド!!!」
「そう!」
そう、実はタイラールートのトゥルーエンドにて、ワリッツァ公爵の悪事を暴く際にこの機械達が活躍したのだ。
ケンドリックがおそるおそるエリーゼに尋ねる。
「なあ、エリーゼ…これを作ったってことは…」
「ビデオレターよ!!!ということで、早速流すわね!」
エリーゼは映写機とレコードを起動させた。
次へ続く!
次回、ビデオレターです。




