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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
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再会

あらすじ:私リズ!正井先生がこの世界に転生してきてるって知ったわ!フルールさんの後悔を晴らすためにも、会ってもらいますわ!

「マシー男爵って…!教科書に載っている偉人じゃないですか!?ほ、本当に本人なんですか!?」


「ええ、お父様が調べましたもの、間違いありませんわ。」


驚くフルールに、リズが胸を張って答える。


マシー男爵はフルールとリズを見て、不思議そうな表情を浮かべながらケンドリックに尋ねる。


「マイメリー公爵、私に会わせたい人とはこちらのお嬢様方ですか?」


「ええ、それに私と妻もです。」


ケンドリックはニコリと笑い、マシー男爵に話をする。


「実は男爵、私達はあなたの前世の故郷である、【日本】という国をよく知っております。」


ケンドリックの言葉を聞き、マシー男爵は察し、驚きの表情を見せた。


「…!あなた方もでしたか!公爵も人が悪い。私が話をした時に言ってくだされば良かったですのに。」


「ふふ…サプライズです。」


マシー男爵はゆっくりと座り直す。


「そうすると、もしかしたら私達は前世でお会いしたことがあるのかもしれませんね。意外と世間は狭いですから。」


マシー男爵は(前世)の記憶を思い返す。


「ふふ…前世が懐かしい…名字が正井だから、よく患者の子どもたちにマサイ人とか言われてたんですよ…ふふっ。」


「え…」


マシー男爵の発言に、フルールは驚きの表情を見せた。


「どうされましたか?お嬢様。」


「い、今…正井って…!」


「ええ、私は前世でも医者をしておりまして…正井 泰裕という名前でした。…お嬢様?私とお会いしたことが?」


フルールは震えながら、ゆっくりと口を開く。


「…保志(ほし)美来(みらい)…ですっ…」


「…!美来、ちゃん…!」


フルールは目に涙を溜めながら話し始める。


「ごめんなさい…会えなくて…退院…した後…すぐに…引っ越しになっちゃって…」


溜まっていた涙がこぼれる。


「大人になった後に...会いに行ったら…もう…!辞めていて…!ありがとうって…ずっと伝えたかったのに…!」


フルールが鼻をすする音が響く。


マシー男爵は、かつて正井がしていたような、優しい笑顔でフルールに話し掛ける。


「美来ちゃん、君はいくつまで生きていたんだい?」


「…記憶はおぼろげですけど、おばあちゃんになるまでは生きていられたみたいです。」


「…元気に、なれたんだね。」


「はい!いっぱいお外で遊べるようになりました!…」


「良かった…本当に、良かった…」


マシー男爵の目に涙が浮かぶ。


「君を救えたことは…私の医者人生の中で…一番嬉しい出来事だったんだ。」


「先生…先生っ!」


フルールはマシー男爵の胸元に飛び込んだ。


「ずっと…普通に遊んでいたのに…!病気で急に…遊べなくなって…!本当に辛くて…!先生がいなかったら…!私はっ…!」


フルールはマシー男爵の胸元に顔を埋める。


「ありがとう…!先生…!本当にありがとう…!先生のお陰で…!幸せな人生を歩めました…!」


「…美来ちゃん、こちらこそ。幸せに生きてくれて、ありがとう。」


マシー男爵は、フルールの頭をそっと撫でた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「ちょっとリズ、泣きすぎよ。」


「だっ"でえ"え"ぇ"ぇ"ぇ"…」


泣きじゃくるリズの前に、落ち着きを取り戻したフルールが駆け寄る。


「ふふっ。リズ様、目の周りが真っ赤ですよ?」


「フ、フルールさんだって…」


目を腫らしながらも笑い会う2人。


フルールは後ろを振り返る。


「では先生!今度は…!先生の後悔を晴らす番ですっ!」


「へっ?」


フルールの言葉にマシー男爵はすっとんきょうな声を上げる。


その時。


「オーッホッホッホ!!!」


「…マイメリー公爵夫人?」


「ええ!私こそ!トレンス王国が誇るマイメリー公爵が妻!エリーゼ・ラ・マイメリーですわよ!!!…そして。」


エリーゼはマシー男爵にお辞儀をする。


「私の前世の名前は…佐柄 瑛美です。お久し振りです、先生。」



次へ続く!

遂に再会しました。

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