リズ、家に帰る。
あらすじ:私リズ!正井先生が転生しているんですって!驚きよ!でも、これでフルールさんと会えるわね!
「先生が…いる?」
「ああ、間違いなくね。」
そう言ったケンドリックは、少し呼吸をおいて、再び話し始める。
「実は先生も、後悔を持って転生してきたんだ。それも2つだ。」
「えっ!?2つも!?」
「ああ…まず1つは瑛美を救えなかったこと、そして…」
「2つ目は、救うことができた少女の、元気な姿を一目見れなかったこと。」
ケンドリックの話を聞いたリズは震えた。
「…リズ?」
瞬間、リズは立ち上がる。
「こうしちゃいられないわ!今すぐフルールさんの所へ行って会わせないと!」
「待て待て待て待て!」
部屋の外へ駆け出そうとするリズを、ケンドリックは慌てて止める。
「何よお父様!」
「先生が来るのは再来週だ!」
「そ、そんなに後なの!?何故!?」
「じ、実は…エリーゼが何か準備をしているみたいなんだ。」
「お母様が?」
「ああ、あの手紙を読んだ後、エリーゼに先生のことを話したんだ。そしたらこれが昨日届いて…」
そう言ってケンドリックは手紙をリズに渡す。
「ん?なになに…『もうしばらく待ってて、あとちょっとで完成するから。』…なんですの?これ。」
「…わからない。けど、エリーゼは何かやりたいことがあるんだろう。」
「…まあ、わかりましたわ。では、私もブリーク王国で準備しておきますわね。」
「ああ、頼んだよ。」
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休みが明け、学園に戻ったリズはフルールを探す。
リズは放課後に学園内を歩いていると、ふわふわな明るい茶色のロングヘアの少女を見つけた。フルールだ。
「ごきげんよう、フルールさん。」
「あっ!ごきげんよう。リズ様。」
明るく笑うフルールに、リズは話し掛ける。
「ねえ、フルールさん。再来週の休みの日、空いてるかしら?」
「あ、空いてますが…ど、どうしましたか?リズ様。」
「突然で申し訳ないのだけれども、私の実家に来てほしいのよ。」
「え!?何故です!?」
「あなたに会わせたい人がいるのよ!」
「あ、会わせたい人とは…?」
「秘密よ!じゃ!約束はしましたわ!当日はよろしくお願いね!」
「あっ!ま、待ってください!…行っちゃった。」
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ブリーク王国からトレンス王国へ向かう馬車の中、4人の女学生が座っている。
その内の1人、メイルがリズに話し掛ける。
「それで、フルールさんはともかく何で私も連れてきたの?」
「お母様が『リズの事情を知っている人は全員連れてきて良いわよ!』って言ってたから…」
「なるほどね…あれ?タイラーさんは?」
「タイラー様はちょうどイーヒルト公爵に用があったみたいで…用事が終わったら向かうみたいね。」
「タイラー様も、リズ様が転生したことをご存知何ですか?」
フルールがリズに聞く。
「あっ!そういえば、フルールさんには伝えていなかったわね!そうなのよ。ええっとね…」
リズは、フルールにこれまでの事を話した。
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「着いたわね。…って、フルールさん、大丈夫?」
リズがそう聞くと、少しふらついたフルールが答える。
「だ、大丈夫です…情報が多くて…」
「まあ、無理もないわね。少し休んでから入る?」
「い、いえ、大丈夫です。」
「そう?じゃあ入るわね。」
リズはそう言って門を開けた。
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「よく来たわね!案内するわ!」
マイメリー公爵邸に入り、そう言って真っ先に迎えたのはエリーゼ。
4人は各々エリーゼに挨拶をする。
ふと、リズがエリーゼに聞く。
「そういえばお母様?準備って何なのですか?」
「それは後のお楽しみよ!先ずは…」
エリーゼはフルールを見る。
「あなたがフルールさんね!実は…あなたに会いたがっている方がいるの!」
「わ、私にですか?」
「そう!これから案内するわね!」
エリーゼは4人を引き連れて、応接間に向かった。
応接間に入ると、ケンドリックと先に到着していたタイラー、そしてリズが絵姿で見た老人…イェイシーが座っていた。
「みんな、よく来たね。紹介しよう。こちらはイェイシー・ロ・マシー男爵だ。」
「初めまして皆様、私はイェイシー・ロ・マシーと申します。」
イェイシーはそう言って微笑んだ。
次へ続く!
結局エリーゼの準備って何なんでしょうね?




