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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
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リズ、考える。

あらすじ:フルール様が前世の後悔を吐露したわ!私に出来ることは無いかしら…?

「も、申し訳ありませんでした!」


「そ、そういう事情でしたら、仕方がありませんわね…しっかり休みなさい。」


「あ、ありがとうございます!」


リズとフルールが話し合った翌日、フルールは学園で迷惑をかけた生徒に謝罪行脚を行った。


フルールの丁寧な謝罪とリズのフォローにより、無事に騒動は収まった。


…その時のフルールの様子を見て、隠れファンクラブの会員が増えたことを、彼女たちは知るよしもない…



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



騒動が一段落した日の夜、リズは自室で考え事をしていた。


フルールの後悔についてだ。


「うーん…どうしようかしら?」


「先ずは、その先生がこの世界にいらっしゃるかですね。」


リュミーがお茶を淹れながら答える。


「そうなのよね…でも、いる可能性はあるわね。」


「そうですね。リズと奥様、旦那様のこともありましたし。」


リュミーは先日のことを思い出す。


リズ、エリーゼ、ケンドリックが前世の後悔を無事に晴らすことができたこともあり、もしかしたらフルールの後悔についても晴らすことが出来るかもしれないと2人は考えていた。


ふと、リュミーは思い付いた。


「…!旦那様を頼ってみてはどうです?」


「お父様を?」


「はい。旦那様は世界中を飛び回っているでしょうから、そういった話をどこからか聞いているかもしれません。旦那様自身も『経験』がありますから。」


「一理あるわね!早速次の休みに帰りましょう!」


そう言ってリズは先触れを用意し始めた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ーーートレンス王国 マイメリー公爵邸ーーー


「と、言うことで!帰ってきたわ!」


「…一応聞きますけど、旦那様と入れ違いになっていませんよね?」


「問題ないわ!執事のゼイビスに聞いたもの!」


「…だったら良いです。」


リズとリュミーは屋敷の中へ入る。


すると、奥から白髪の男性が駆け寄ってきた。


白髪の男性…執事のゼイビスは申し訳なさそうな顔でリズに話し掛ける。


「ああ!お嬢様!申し訳ありません!旦那様は今しがた外出されまして…!昼過ぎには帰ってくるとは思うのですが…」


「えっ!」


「中々タイミングが悪いですね…とはいえ突然の用事みたいですし、少し待ちましょう。」


「それもそうね。少し旅の疲れもあるし、先ずは休みましょう。」


そう言ってリズとリュミーは部屋へと入っていった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



昼過ぎ、ケンドリックが帰ってきたと知らせを受け、リズは応接まで待っていた。


慌てた様子のケンドリックが、応接間へ入ってくる。


「リズ!すまない!急用が入ってしまってね…!」


「構いませんわ、お父様。」


ケンドリックは少し慌てた様子でリズの対面のソファに腰かける。


リュミーがあらかじめ用意していた紅茶を一気に飲むと、少し気持ちが落ち着いたようだ。


落ち着いたケンドリックはリズに話し掛ける。


「それで?話とは…?」


「ええ、実は…」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「なるほど、そんなことが…」


「ええ、なんとか力になりたいのですが、私では話を聞くくらいしか出来なくて…」


「それは仕方がないよ。リズはまだ学生だからね。こういうのは大人に任せなさい。」


そう胸を張るケンドリックを見て、リズは少し微笑んだ。


「そう言えばお父様。急な用事とは何だったんです?」


「ああ、国王()に呼ばれてね。」


「おじさ…陛下に?」


「ああ、ある人と会うためにね。」


「リズ、この絵本は知っているかい?」


ケンドリックはそう言って1冊の本を差し出す。


表紙には『エイミーと夢』と書かれている。


「え、ええ…私が【瑛美】の記憶を思い出すきっかけでしたもの。」


「!そうだったのか…!…リズ、これが実際に会ったことだと言うのも知ってるね?」


「はい。お祖父様が以前話してくださった内容にありましたね。」


リズの母方の祖父であるグレント公爵。彼の曾祖母であるエイミーは病気にかかっていたところをある医者に命を救われていた。


ケンドリックは少し頷き、口を開く。


「ああ。そして私は以前、その医者に会ったんだ。」


「えっ!か、かなり昔の話ですよね!?」


「ああ、物凄く長生きだ。何てったって御年128歳だからね。」


「な、長生きどころの話じゃありませんわ!?前世の世界でもここまで長く生きられた方はおりませんわ!」


「そうだよね。私も初めて聞いたときは驚いた。」


そう言ってケンドリックは2枚の紙を出す。


1枚の紙には老人の絵姿が描かれており、もう1枚には名前や色んな情報が書かれていた。


ケンドリックはリズに絵を見せ、もう1枚の文字を読み始めた。


「その医者の名前はイェイシー・ロ・マシー。エイミーの件で叙爵された男爵だ。現在は医者を辞め、エリーゼの故郷、ブリーク王国で静かに過ごしている。」


急に医者の話をされたリズは困惑したが、ふと何かに気付いた。


「お、お父様…!もしかして…!」


リズの言葉を聞いたケンドリックは、静かに微笑む。


そして、再び読み上げる。



「そして、彼の前世の名前(・・・・・)は…」







正井(まさい) 泰裕(やすひろ)。」







次へ続く!

あれ…?エリーゼさん長生きできるかも…?

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