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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
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フルールの前世

あらすじ:私リズ!フルールさんと無事に話し合いが出来たわ!これで騒動は解決ね!でも、フルールさんの前世…気になるわね。

「なるほど、瑛美さんの親友さんでしたか。」


「そう!紗貴って言うの!」


和やかに前世について話す2人。


その時、リズはフルールの前世に対する疑問を投げる。


「それにしても、どうしてあなたは瑛美の事を知っていたの?ゲームをしていたってエピソードは知っていても、直接関わりはないはずなのに…」


「そうですね…エピソードを聞いたときは名前は存じ上げなかったのですが…とある事情で、人から名前を聞く機会があったんです。」


「事情って?」


「実は…私も瑛美さんと同じ病気にかかっていたんです。」


「えっ…!で、でも…すぐに退院って…あ!そうか!通院に切り替えたのね!」


「いえ、そうではないんです。」


「な、なら…どうして?」


リズは疑問を投げた直後、何か思い付いた表情をした。


「まさか…」


リズの呟きに、フルールは頷いた。


「はい…もしかしたらリズ様…いえ、紗貴さんにはお辛い話かもしれませんが…」


フルールはひと息ついた後、再び口を開く。


「瑛美さんが亡くなられた十数年後に治療法が確立されたんです。」


「ええっ!」


驚くリズを見て、フルールは苦い表情をする。


治療法が確立され、無事に完治した自分。一方、リズの前世の親友、瑛美は治療法が全く分からず、この世を去った。


決して誰かが悪いと言う話ではない。ただ、フルールは申し訳ない気持ちになってしまった。


その時、リズの口から音が漏れる。


「お…」


「お…?」


フルールはリズを不思議そうに見つめる。


途端、リズは勢い良く立ち上がった。


「教えてあげなくちゃ!急いで実家に帰らないと…!って!お母様は今お祖父様の家にお泊まりしているのでしたわ!じゃあブリーク王国へ…って!リュミーにも相談しないと!」


「あ…あの…リズ様?」


慌てるリズに困惑するフルール。彼女の声は届いていない。


「リズ様!」


「はっ!?…ごめんなさい、取り乱してしまったわ!」


「ええっと…辛くはないのですか?」


「え?どうして?」


「だ、だって…瑛美さんは助からなかったのに…」


「それは仕方がないわよ!…確かに、瑛美がいなくなったときはものすっっっごく辛かったけど…」


リズは椅子に座り直し、フルールに話し掛ける。


「けど、その事があったからこそ、フルールの前世(あなた)の命は救われたのよ!それは物凄く良いことだし、瑛美も喜んでくれるわ!」


リズの言葉を聞いたフルールは安堵の表情を見せる。


途端、フルールの目から涙が一筋流れた。


「ちょ、ちょっと!フルールさん!?」


「ご、ごめんなさい…!」


慌てて涙を拭うフルールに、リズはハンカチを差し出す。


「もう!可愛い顔が台無しよ!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「落ち着いたかしら?」


「は、はい…申し訳ありません。」


目の周りを赤くしたフルールは、ゆっくりとお茶を飲む。


「それにしても…十数年で治療法を見つけたって…凄いわね。かなり珍しい病気って聞いていたのだけれども。」


「はい。何でも…正井先生が必死に研究していたみたいで…研究している間に、治療法を見つかったみたいなんです。」


「そうなの!?…正井先生が見つけたのね。…余計に瑛美は喜ぶわね。」


ふふっと笑うリズをよそに、フルールの表情は少し暗くなる。


「?どうしましたの?フルールさん。」


「い、いえ…あの…」


フルールは少し言葉を詰まらせた後、意を決した表情でリズに話し出す。


「実は私…その事で後悔があるんです。」


「…その後悔の事、教えてもらえるかしら?」


「はい。実は私、完治して退院するまでに、正井先生に会えていないんです。」


「そうなの?」


「はい。色々お忙しかったみたいで…」


フルールは少し言葉を詰まらせた後、再び口を開く。


「私、もう一度正井先生に会いたいんです。会って、お礼を伝えたいんです。」



次へ続く!

エピローグって言ったのに長くなりそう…

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