公爵令嬢リズ、新たなスタート
あらすじ:私リズ!私が転生した理由も分かって、前世の親友とも再会できたわ!これからは安心して学園に通うわね!
「では、行ってきます!」
リズはそう言ってグレント公爵邸から学園へ向かった。手紙を読んだ3日後の事だった。
「いってらっしゃい、リズ。」
そう言ってエリーゼとケンドリック、グレント公爵は笑顔でリズを見送った。
リズを見送った後、ケンドリックはエリーゼに話しかける。
「エリーゼ、私は我が家に戻るけど…君はしばらくお義父様の所に泊まるんだよね?」
「ええ!…少し、やりたいことがあるの。」
そう言ってエリーゼはかつて手紙を書いた部屋へと入っていった。
「…」
ケンドリックはエリーゼの表情が気になったものの、グレント公爵邸を後にした。
(私自身もやることがあるからね…!)
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リズが学園に着くと、友人であるメイルが駆け寄ってきた。
「リズ!体調はもう大丈夫なの!?」
「ええ、大丈夫よ。心配してくれてありがとう。」
「良かった…って、それより!あなたがいない間に、学園が大変なことになってるの!」
「えっ!…ど、どう言うこと?」
「なんか、私はこのげえむ?の主人公よ!って言い出した子が現れたのよ!」
「へ?」
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放課後、リズとメイルは学生寮にあるリズの部屋で話をすることにした。リズの侍女であり、今は同居人であるリュミーは用事があると言い、外出している。
リズはメイルの話を聞いた後、少し考え、呟く。
「なるほど、ヒロインムーブね。」
「は?何て?ヒロインムーブ?」
不思議そうな顔のメイルに、リズは説明をする。
「小説でたまにあるじゃない。物語の世界に転生した主人公が、本来のヒロインの行動をするってやつよ!」
「あー…『ラブラブ学園 転生編!』みたいなやつ?」
「そうよ!」
「でも、物語の主人公ってあなたじゃ…って、ああ、なるほど。」
「もう少し詳しく調べないといけないけれど…私が物語に登場しない、もしくは何らかの理由で介入しないと踏んだ。だから自分がヒロインと同じ行動をしようと思い付いたのね。」
「ということは…」
「ええ、間違いなく転生者ね。そうでなかったらただのイカレ野郎よ。」
「野郎は流石にやめてあげたら?…あ!て言うか!」
「どうしたの?メイル。」
「リュミーから聞いたよ!リズのお父様とお話しした後!何か進展があったんでしょ!?」
「ああ…そうね。あなたには言っておかないと。実は…」
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「へー…そんなことが…いやーまさか、前世の親友が母親になってたとは…なんか大変だね。」
「本当よ!せめて姉妹だったら歳が近くて良かったのに!」
「でも…良かったじゃん、また会えて。会いたかったんでしょ?」
「ええ。…本当に良かったわ。」
リズの嬉しそうな表情を見て、メイルも優しい表情を見せる。
ふと、メイルは何かを思い出したかのように話し始めた。
「…で、話は戻るけどさ。あの令嬢どうするの?…って、関わりたく無さそうな顔してるね。」
「だって面倒くさいもの。」
「いやー…気持ちは分かるんだけどね…そうも言ってられなくて。」
「どうしてよ?」
「…そいつ、ラッセル王子に目を付けてる。」
「ええ…」
「まあ、ラッセル王子はレイアにメロメロだから大丈夫だけど…他にも問題があるのよね。」
「他の方にも手を出そうとしているとか?」
「…正解。しかも…あっ。」
「しかも?」
「いや、あのー…」
「メイル?」
言葉に詰まっているメイルにリズは笑顔を見せる。そう、笑顔である。
少しの沈黙の後、観念したかのようにメイルは話し始めた。
「…あの令嬢…タイラー・ラ・ワリッツァ公爵令息はどこにいるって聞き始めているの…」
「…ふーん?」
次へ続く!
書きたいことは大体書きましたが、後ちょっとだけ続きます。




