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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
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紗貴への手紙、その後…

あらすじ:私リズ!お母様…いや、瑛美が私の前世である紗貴のために手紙を読んだわよ!

「以上よ!!!」


エリーゼが宣言すると、部屋は静まり返った。


リズがプルプルと体を震わす。


「…リズ?どうしたんだい?」


「…」


ケンドリックの問いにリズは答えない。


「リ、リズ嬢…?」


タイラーの問いにリズは少し反応し、口を開いた。


「…感情が行方不明なんだけど。」


リズの言葉に、場は再び静まる。


「え?どうして?」


不思議そうに尋ねるエリーゼを、リズは睨み付けた。


「どうしても糸瓜(へちま)も無いでしょ!!何なのあの正論パンチ!?かと思ったら何よあの後半の文!救われたって何よ!救った覚えなんて全く無いんだけど!?」


「あら?覚えてないの?小学校の時、限界まで沈み込んでいた私に教えてくれたじゃない。家の中で出来る遊びを。」


「は…?たったそれだけ?」


「それだけって何よ。あの出来事が無かったら、私の人生はもっと辛いものだったのよ。」


「いやいやいや…そんな大袈裟な…」


「大袈裟じゃないわよ。本当よ?」


「大袈裟!」


「大袈裟じゃない!」


「いや大袈裟だって!」


「大袈裟じゃないって言ってるでしょ!何で分かんないのよ!」


睨み合いながら応酬を続ける2人。


「あ、あの…止めなくて良いんですか…?」


タイラーが不安そうにケンドリックに尋ねる。


「ん?ああ、大丈夫だよ。前世では良くあったし、しょうもない喧嘩。」


「「しょうもなくない!!!」」


「…」


「…」


ケンドリックに突っかかったリズとエリーゼは黙り込む。


しばらく無言が続いた後、リズの目からうっすらと涙が浮かんだ。


「何で…」


「何で母親に生まれるのよ…また先にいなくなっちゃうじゃん…」


「…紗貴…」


「また先にいなくなっちゃうなんて嫌だよう…」


リズは溢れ出る涙を必死で拭う。


エリーゼはリズの肩を叩き、話し始める。


「…ねえ、紗貴。」


「…何?」


「私の今の体ってとっっっっても丈夫なの!!!」


「へ?あ、うん。」


「だから私は長生きするわ!!!150まで生きるわよ!!!」


「…は?」


「そしてあなたは130まで生きるのよ!そうすれば天国へ行くのはほぼ同時よ!!!」


「何言ってんのあなた?」


リズは呆れた表情でエリーゼを見る。


そして、リズはこらえきれずに笑い始めた。


「…ふふっ!いや、150って!無理でしょ!前世の世界でもいなかったのに!」


「あら、分からないわよ?…せっかく丈夫な体に生まれたんだもの。精一杯生きてやるわ!」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~


一同は解散し、グレント公爵邸で1泊するようにした。


夜が更け、暗くなった部屋、わずかな灯りの中でリズとエリーゼ…いや、【紗貴】と【瑛美】は話をする。


「ねえ、瑛美。」


「なあに?」


「今世では親子だけど…これからはたまに親友に戻ってお話ししても良い?」


「…良い以外に返答すると思ってるの?」


「まさか!」


「だったらわざわざ聞かないで良いでしょ。」


「えへへ…瑛美。」


「なあに?」


「…生まれ変わってきてくれて、ありがとう。また会えて嬉しい。」


「…こちらこそ。」


「…ねえ瑛美。」


「なあに?」


「まだまだ気が早いけど…もし次に生まれ変われるならどんな関係が良い?」


「本当に気が早すぎるわね…双子とか?」


「あり!…恋人は?」


「無しでーす。」


「ちぇー…」


笑顔で話し続ける2人。その目は希望で満ち溢れている。


こうして2人は一晩中話し続けるのであった…




次へ続く!

この作品も終わりが近付いてきました。後もう少しだけお付き合いください。

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