FILE5 疑心
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今回は主人公が皆に暴言を吐かれます。
そして初任務開始か!?
扉の外では俺が火種の騒ぎはまだ収まってはいなかった。
扉の向こうに広がっていた光景は、俺が鳩尾を突いた兵士は酸欠になり、担架で運ばれ、皆が銃を握り、今にも司令室に突入しようと意気込んでいた最中だった。
今思えば、命を狙われたとしても、味方であるレジスタンスの兵士への攻撃は少し力が強すぎたかもしれない。
「ご無事でしたか将軍!」
一人の兵士が声を上げた。
その周りの兵士達は俺に敵意の目を向けている、中には今にも銃を発砲しそうな者もいた。
「大丈夫だ、心配かけてすまない、それに彼は侵入者ではない」
将軍はそう兵士達に言い聞かせたが、数人は納得がいっていないのか、ぶつぶつと呟きながら俺を睨み付けていた。
「ですが将軍、この者は見張りの兵士2人に対し攻撃を仕掛け、一人に重症を負わせました」
声を上げていた兵士が腰の抜けてその場に座り込んでいる兵士を指差し、将軍に不満のこもった口調で言った。
「それはこちらの手違いだ、それに最初に攻撃を仕掛けたのは彼ではない、君達じゃないか、そうだろ?」
将軍が腰の抜けて座り込んでいる兵士を見て優しい口調で言った。
それを見てその兵士は人形のように上下に頭を振り、それを見た他の兵士達もやっと納得したようだった。
「では、呼ばずとも皆そろっているようなので紹介する、彼はパーカー大尉、つい先程このレジスタンスに正式に入隊した、皆仲良くしてやってくれ」
将軍が手のひらを広げたまま俺を指差した。
「味方に攻撃するような奴が仲間になるのか」
「いつ裏切るか分かったもんじゃない、一生監視をつけておこう」
「みてみろよ、こいつ大尉とか言ってるが弱そうだよな」
兵士達は皆口々に俺の文句を言い始めた。
俺はそれを聞いていくにつれて自分の頭が沸騰していくような感覚に襲われた。
「好き勝手言ってんじゃねぇ!こっちだってお前らの失敗で命無くすところだったんだぞ!ガキじゃあるまいしギャーギャー騒いでんじゃねぇよ!」
俺のその言葉が頭にきたのか、数人の兵士が俺に銃を向けて安全装置をはずし始めた。
「ここじゃアメリカ軍時代の階級なんて関係ない、どれだけ役に立つかだ、次いらないことを喋るとその頭吹き飛ばすぞ」
「まーまー、抑えて抑えて!せっかくの新しい仲間だ、仲良くやろうぜ」
兵士達はジャックの仲裁で頭の熱が冷めたのか、一人また一人と銃をおろし始めた。
俺も先程の脅しと時間で頭は大分冷めてきたようだ。
「認められたかったら働け!一匹でも多くのあのクソ野郎共をブチ殺せ!」
そう言い捨て、兵士達は次々と自分達の持ち場に帰っていった。
「もういいかな・・・」
ジャックはそう言うと俺の手首の縄を解き始めた。
「お前・・・もしこの縄が無かったら何人か殺してただろ」
「わかったか?」
ジャックの質問に俺はすぐに返した。
俺は普段は冷静だが一度頭に血が上れば殺人衝動に駆られ、素手でも少数であれば全員血祭りにあげられる。
俺の格闘技術は親父に仕込まれたものだが・・・。
あいつのことは思い出したくも無い。
「上になるには働けか・・・上等だよ」
俺は縄の解けた手首を触りながら呟いた、誰にも聞こえないように。
「では大尉、心のモヤモヤを無くすための任務を与えよう」
将軍が唐突に喋りだした。
「この基地は半径10キロ以内にカオスが来ると探知できる仕組みになっているのだが、先程の騒動の最中に2匹のカオスが侵入したことが無線で知らされた」
「よって不安の種は素早く取り除くが先決、君達2人で駆除してきてくれたまえ」
将軍は笑顔でそう言うとジャックと俺をその場に残し、その他の上官と共に司令室に戻っていった。
「面倒だがさっさとすませるかぁ、いこうぜパーカー」
「どこに?」
俺がジャックにそう聞くと、ジャックは親指で一つの倉庫を指差した。
「武・器・庫」
普通に答えればいいものを・・・。
だが、ここではジャックのほうが先輩だ、大人しくしておくか。
そう思いながら既に武器庫の扉を開け、中に入ろうとしているジャックを急いで追いかけ、俺達はレジスタンスの武器庫の中へと消えていった。
ジャックは決して疑わしい人ではありません。
体も心も男です。




