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レジスタンス  作者: Mr.猫
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FILE4 正式入隊

更新めんどくさくて休んでました。


今回は主人公の友人登場です。

 俺は後ろ手で扉を閉めたが、外から聞こえるざわめきが重厚な鉄の扉を通り抜け、俺の鼓膜を振動させた。


 「ハァ・・・うるせぇ奴らだ」


 ため息交じりで呟いた俺は一直線に伸びた廊下を進んでいく。

 廊下や周りの壁は全て鉄の様な物でできているようだが、錆一つ無く、ピカピカに磨き上げられているのを見ると、誰かが丹念に掃除をしているのだろう。

 だが、俺の歩いた場所には靴に付いていた砂が落ち、くっきりとした足跡が残っていた。

 掃除をした者には申し訳なかったが、何の連絡もなしにここで殺されそうになるほど連絡の行き届いていないレジスタンス司令部の者には7割の怒りと3割の呆れがあった。


 廊下の突き当りには一つの鉄の扉が待ち構えていた。

 とても重厚そうな扉は半分開きかかった状態で放置されていた。


 「ここが司令室か?」


 扉のドアノブに手を掛け、一気に重い扉を開けた。


 扉を完全に開けきり、中を覗こうとした瞬間、前方から複数の破裂音が響いた。


 俺はいきなりのことに目を閉じ、顔を両手でかばう様な動きをしたが、弾のようなものは一向に飛んでこない。

 それに今思えば先程響いた破裂音は銃の様な重厚な音ではなく、軽い、紙が破裂したような音だった気がする。


 ゆっくりと目を開け、部屋の中を見ると、宙に舞う細長いテープと四角い紙吹雪、気付けばそれらは俺の体を覆っていた。


 「ハハハハハッ!あのパーカーがビビッてやがる!」


 困惑している俺の耳にそんな声が聞こえ、その声が聞こえた方向を急いで振り向いた。



 そこには、アメリカ軍時代に見慣れた顔と白髪頭の男が立っていた。

 その周りには見慣れた顔の者もいれば見たことも無い者がそろって俺を笑っている。


 「おい!ジャック!これは一体どういうことだ?」


 俺に罵声を浴びせた白髪頭の男はロナルド・ジャック大尉だった。

 185センチの長身に細めの筋肉、そしていつもにやけているアホ面に若白髪。

 顔は良い方なのだがいつもにやにやしていて気味が悪いというのが本音だ。

 そしてジャックとは旧アメリカ軍入隊当初からのパートナーだった。

 腕も良いし気転も利く、戦友としてはいいのだが、性格は能天気で御人好しで、旧アメリカ軍時代に捕らえていた捕虜に同情して全て逃がし、軍法会議にかけられる事件を起こした。

 まぁ免職にならずにはすんだが、その時には俺もみんなも黒い毛1本も無い白髪頭を話題にしていじめたものだ。

 本人は銀髪に染めたと言っていたが、そんなのは相手にしなかった記憶がある。


 そんなジャックとはカオスの一月一日の大攻撃のときにはぐれたきりだった。

 

 古い戦友との再開にこんな間抜けな格好を見られるなんて穴が有れば入りたいくらいだ。



 「いや〜面白かった、パーカーのこんな姿滅多に見られないもんなぁ」


 ジャックは目に涙を浮かべながら笑いを堪えた声で俺に話しかけるが、そんなジャックを見ているとさらに恥ずかしくなってしまった。


 「大尉、すまなかったな、君にすっかり伝えるのを忘れていたよ」


 50代ほどの男は軍部の人間なら誰でも見たことのある有名人だった。


 ガブラス・マッキンリー大将は旧アメリカ軍を実質指揮していた男だ。

 顔も体格も腕もいたって普通の男なのだが、兵士を統率する能力はずば抜けて秀でていた。

 たしかこの男の指揮した部隊はいまだに負け無しらしい。


 他の数名は見たことの無い顔だが胸についている階級章から結構上位の者だったのだろう。


 「危うく死ぬところでしたよ将軍」


 俺が不満そうにそういうとマッキンリーは笑みを作って許してくれと言いたげに俺の肩を叩いた。

 俺からすれば将軍のせいで死ぬかもしれなかった話をその将軍に笑みで返されると、少なからず嫌悪感があったが、旧アメリカ軍が無くなった今でも体に染み付いた軍の作法は抜けておらず、上官の申し出に自分も笑みを作って流していることに気付いた。


 「我々は君を探していたんだ、軍でも腕のよさでは有名だったからね、やっと見つけてこの基地に連れて来れた、感謝するよ」


 将軍が言った言葉は内心嬉しかったが、連れて来れたという言葉が少し引っかかった。

 俺は自分の意思でここに来たのだ、来てくれたならわかるが、連れて来れたというのはいかにも自分が引っ張ってきたというような言い方である。


 「ふぅ・・・では、ジェームズ・パーカー大尉をレジスタンスへの正式入隊を許可する!」


 将軍はそう叫ぶと、俺に一枚の紙を手渡した。


 そこには【ジェームズ・パーカー大尉 性別男 α隊所属 兵士コード1993】と黒字ではっきりと書かれていた。


 「これは?」


 俺はこれがあの兵士たちの言っていた所属部隊と個人ナンバーというものだろうとほぼ確信していたが、これがもし違えばまたあのようなことになってしまう。

 それを考えると頭より先に口が動いてしまっていた。


 「これは大尉、君がこの司令室に入るときに質問されたものだよ、またあのようなことがあっては次こそ責任問題だからね」


 将軍が笑いながら答えたが、俺からしてみれば先程の責任もとってもらいたいものだった。

 

 「うーむ、では早速このレジスタンスの皆にしらせておかねばな」


 将軍がそう言うと今までおとなしくしていたジャックが俺の両腕を掴み、俺の手首を縄で縛り始めた。


 「お前は暴れられると困るからな、ここの皆と顔合わせをするときにはまず暴言は付き物だ、特にお前はすでに暴れちまったからな、想像すると・・・ククッ」


 ジャックが薄ら笑いを浮かべて俺を縛り終えると、将軍とジャック、その他の面々に連れられ、俺の砂の足跡の残った廊下を進み、出口である重厚な鉄の扉をジャックが開き、俺達は司令室を後にした。





 

う〜ん・・・こんな感じでいいのかなぁ?

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