↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/120

4話:桐生蒼矢を思う

東雲 亜矢の思惑


私、東雲 亜矢は良い所のお嬢様で容姿端麗成績優秀な才女とでも言えば良いかしらね。人前ではこんな一面見られたらお終いだから謙虚に振舞っています。まあ入った高校が真ん中あたりの偏差値なのはそこでトップを目指すっていう思惑があるだけだから。決してそこが丁度いいとかは無いから安心して良いわ。


前々から告白とかはされているけど、だいたいの男子は振っている。だって「私」を知ってしまったらみんな幻滅するだろうし、それをもしその軽い口で言いふらされたりしたら困るもん。告白された時は好きな人がいる。中学生の後半は受験に専念したいからと断ってきた。卒業の日なんかは7人一斉に告白してきて困っちゃった。その時は高校で生徒会に入りたくて正直彼氏作っても会ってあげられないからごめんと密かに磨いてきた小悪魔目線で撃退。大変だった。


高校に入っても男子からの熱い視線はよく感じていた。そんな環境で一人だけ、私をただの友達として見てくれる人がいた。桐生蒼矢君。見ればわかる。私に恋愛感情を抱いてない事が。だから賭けに出た。少しだけ私の横暴さを見せた。そしたら皮肉とか文句は言えどやってくれる。本当の意味で異性初の友達が出来た。そして、私は決意した。私はいずれ社長として生きていきたい。その右腕として、そして人生のパートナーとして彼と共に歩みたいと。だからこそ毎日のように彼に頼みをして関わりを保っている。


今日も頼んだ。体育で一緒に組んでほしいと。男子と必ず組まされる事になるらしい。正直彼以外の男子はあまり気が進まなかった。そしたら、いつのまにか私を巡って取り合いに。相手は1年なのにバレー部のレギュラー。桐生君でも無理かな。腹を括らなきゃって思ってたら桐生君のスパイクだけで勝負が終わった。バレー部の人は完敗だとか言ってるのに桐生君は何事も無かったかのようにそこにいる。身を挺してまで私とチーム組みたかったのかな。何故だか授業終わりまで彼から目を離せなかった。




伊藤 美奈の思い


美奈は昔から周りの子達に元気だねーとか一緒にいて楽しいとかよく言われてきた。ほとんどの人とは仲良くなれたから人付き合いは凄くうまいんだ。でも、美奈は色んな男の子に話しかけて行っちゃうからよく告白される。でも、恋は全然してないからそれを説明するとみんな揃って悲しい顔をするの。大体の人はそっかとかもっと頑張るからとか言ってくれてそれがいつも罪悪感になる。でも、色んな人と関わりたいって思ってまた誰かを傷つける。そんな自分が最近嫌いだけど、周りのみんなには見せられないから隠してる。


高校生になってもクラスの輪に簡単に入れた。クラスの輪に入れてない人達ともお喋りするんだけど、今まで私の近くにいた事無い男の子がいた。桐生蒼矢君。私を好きだって思ってない人。喋りかけてもウザイって思われているのか反応が薄いの。でも、同じクラスの芹澤くんとは楽しそうに話してるから、それを見て私も桐生君と仲良くなりたいなって思ってる。これからも頑張るぞ!





数学教師 田川の疑問


今日は色々疲れた一日だった。まず出勤疲れるじゃん?授業疲れるじゃん?課題の採点疲れるじゃん?ここまではエブリデイだ。よりにもよって俺の好奇心をくすぐる生徒が1年にいるとは・・・こちとらのうのうと生きていきたいだけなのに。おい、そこ。向上心持てとか言う正論は投げてくんなよ?

そんな俺を疲れさせるとんでもない生徒の桐生。俺の出身大学の入試問題軽く解きやがって。生徒たちがいたずらに噂したのが教頭の耳に入って「田川先生!凄い生徒さんを受け持ってるそうじゃないですか。私もそのクラス担当したいですね!」と言われる始末。でもまあ、気にはなる。本来一個上で習う内容を使って初めて解けるんだよ。あの問題は。あの生徒がたまたま解き方を知ってたのか、もしくは・・・

俺も興味持ったことは知りたい性質(タチ)だからな。探り入れてくとしますかね。




体育教師 前田の驚愕

学校一やる気の見えない体育教師と揶揄されはや2年。否定できない悲しい男が俺なんすね。しゃーないじゃん。ろくに運動出来ない奴が大半の生徒たちの面倒見なきゃあかんのだから。とんでもなく上手い奴でもいるなら体動かすのは好きだし、技術を教える際に俺も本気出せるからそういう時は楽しいんだが。

今日も同じように一日が終わると思ってた。そしたら女子生徒を取り合って男子がなんか面白そうな事やってんじゃないの。どうやらバレー部員と帰宅部が揉めてるっぽい。ここで俺は気付いた。ほとんど直感だけどこの帰宅部の男子強いなって。この帰宅部の少年を名簿で確認したら桐生って言うらしいじゃん。この勘が合ってるか確かめたいし問題を解決しなきゃあかんし。バレー部員は競技の上手さを主張してるしエキシビションマッチでもさせてみた。それで分かった。いや、分からされた。俺は、()()()()()()()()()()()

久々に楽しい半年になりそうだ。

3日に1話くらいになってしまうかもしれないです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。