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出発


皆と話し合って、オルト王国に向けて準備と《売る物》と《買う物》を決めた。


《売る物》

ワイン

果物

毛皮

魔石


《買う物》

調味料

食べ物

日用品

地図

家畜


《売る物》を全てアイテムボックスに入れる。リュウタのお父さんから借りた、金貨百枚も入れてある。それと《買う物》を忘れないようにノートにメモをしている。

家畜はアイテムボックスに入れられないけど、荷物がかさばっても出来れば持って帰りたい。牛とか鶏とかいるのかな?

オルト王国に行く準備をしていた時、お姉さんにどのくらい滞在するのかと聞かれた。大体行くのに一週間、オルト王国に滞在に二週間、帰るのに一週間を考えて、最低でも1ヶ月はここを離れるとお姉さんに言ったら。


「やっぱり私も一緒に行く!」


と言いだしたので止めた。お姉さんがオルト王国に行ったら、暴れまわる未来しか見えない!恐怖!

そういえば、悪者さん達はとても元気になった。昨日は1日中温泉に入ったり、小屋でゴロゴロして全く逃げる気配がしない。むしろここに住みそうな感じがする。皆も怒りを通り越して呆れている。


そして朝、オルト王国に向けて出発する。


「それじゃあオルト王国に出発する前に、ジック聞きたい事がある」


「なんだ!」


なぜか自信満々なジック。そして今、ぼくの目の前に有り得ない物がある。


「これってもしかして・・・」


「そう!これはお前がくれた本にあった『自動車』をオレが改良に改良を重ねて作った、その名も『魔動車(まどうしゃ)』だ!」


「・・・」


現代の日本の車とは違う、昔懐かしいレトロな感じの車があった。


「どうだ、驚き過ぎて言葉が出ないだろう!」


「・・・うん。すごいけど、どうやって動くの?ガソリン?」


「なんだそのガソリンっていうのは、これはな魔力を元に動く!魔力を使えば使うほど速くなるんだ!何回も作っては走らせ、直して走らせを繰り返して魔力が無くなるまで続けた!」


「それでぼくから魔力を盗ってたの?」


「あぁ、どのくらい速く走れる試したくなったのと、耐久率を考えていたら、魔力が足りなくなっちまって、使わせもらった!」


「勝手に使うな!!!」


バシ!


「イタ!」


ジックの頭にチョップをして怒った。

一応、魔動車に乗ってバンドルっぽいのを持って動かしてみても全然進まない。


「どうやって動かすの?」


「ふふふ、そいつはコツが必要で、今のところオレしか運転出来ない。だからお前の魔力を止めるのをやめれば直ぐにでも出発出来るぞ」


体の怠さと疲労がジックのせいだとわかり色々と試していたら、魔力を奪われないように遮断が出来るようになった。ジックはそれを止めろと言ってきた。


「はぁ、わかったよ。但し無断で魔力を盗らないと約束しないと、ご飯やワイン出さないから!」


「うっ!それは困る。けど・・・チィ!分かったよ約束だ!」


なんだかんだで、ご飯で約束出来るってすごいな。言うこと聞かなかったらご飯で脅そう。そう心で誓った。

いよいよ魔動車に乗って出発する。グリズベアルさんやベイさんや悪者さん達は戸惑いながらも乗ってくれた。


「じゃあね!行ってくる!」


「レンちゃん気をつけてね。何かあったらすぐに帰ってきてね」


「リュウタハ、レンノ言ウ事ヲ聞クヨウニ、分カッタナ」


「キュー!」


残るメンバーに挨拶をする。リュウタはぼくの頭の上に乗る。ジックが操縦席に座り魔力の調整、ぼくはジックの隣に座り魔動車の燃料タンクになる。奴隷魔法を解くのと同じようになるけど、なんか納得いかない!


「それじゃあ出発だ!」


ポチッ ギュンーーーー!!!


魔力が取られ感覚がした瞬間に。


「え?ワァーーーー!!!」


「キューーーー!!!」


「オオォーーー!!!」


「ヴニャーーー!!!」


「「「ギャーーー!!!」」」


一瞬でリュウタのお父さん達のいた洞窟からすごい速さで離れていった。


ありがとうございます(о´∀`о)ノ

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