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私は君の盾となり剣になりたい 外伝  作者: 浅葱


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ゾンビと私と息子-4


挿絵(By みてみん)


朝日が昇り、新たな1日が始まる

昨日、フェンスの内側に侵入した身体能力の高いゾンビを撃退した代わりに左腕を軽傷してしまった

その後、このコロニーの長に呼び出され私にはレオと言う監視者が着いた

監視者のレオは、私がゾンビになったら私を殺す役目、またはレオの判断で私がゾンビ化の兆候が見られたら、このコロニーから私を追放する役目だ


こんな小さな傷で、ゾンビになってしまうの?

急にゾンビ化したら、息子の修二を襲うの?

息子の前でレオに殺されるの?

徐々にゾンビ化し、このコロニーから追放されたら、残された修二はどうなるの?

こんな、ゾンビだらけの世界で6歳の子どもが一人で行きていけるの?


私は震え嗚咽(おえつ)したが

最悪は、私が修二を襲うことか、、とも思った


そんな事を考えながら畑仕事をしている

レオは、少し離れた日陰でこちらを監視中だ


私は道具をまとめ、立ち上がった

畑仕事を午前中で終わらせ午後からは修二と一緒に遊ぶ約束をしている

家で待ち合わせをし、軽く昼食を食べた

レオさんも一緒にどうですか?と誘ってみたが相変わらず、拒否された


昼食を終え外に出ると

「じゃあ、コロニーを散歩しようよ」と私は修二に言うが

「えーつまんないよママ」拒否された

「ママとデートが嫌なの?」私は食い下がる

「べつに〜良いけど」修二はお れた

私は、修二と手を繋ぎ笑顔で

「行くよ」と言い、繋いだ手を引いた


修二は、ちょっと照れくさそうに下を向いている

ゆっくりと、手を繋いだ私達はコロニーを散歩している

私達の少し後ろにはレオさんが、私を警戒しながら尾行をしている


そよ風が気持ちいい

「あーずっと、愛する若との間にできた愛する息子とこうして、手をつなぎ散歩をしていたい」

と、思っていると


「あ、修二くん、(かえで)ちゃん」

「こんにちは佐々木さん」親子で声を揃えて挨拶をした

「バラの花持って行く?」

「はい、頂きます由美さん」

由美さんは、ニコニコしながら家の外壁で育てている、黄色と白のバラにハサミを入れ

トゲを落とし10本程度のバラを包んでくれた


私は右手に綺麗なバラの花束を持ち、左手には愛する息子の手を持っている

なんて幸せなんだろう


私達一行は、コロニーの中を進む

前方に、にこにこしながら高橋さんが待ち構えている

近づくと

「ほれ修二、食え」とリンゴを投げ修二は受け取った

「ありがとう!高橋さん」修二がお礼を言い、私は会釈をした

高橋さんは、私に残念そうな顔を向けながら大きく頷いた


コロニーの皆は優しかった

修二に話しかけ、笑ってくれている


私が近いうちにゾンビ化の兆候が出てコロニーを追放

もしくは

ゾンビになり、レオに退治されるのを皆知っている

そうなれば、修二は一人


「私が居なくなっても修二を宜しくお願いします」とお願いし回っていることを知っている

私は、溢れる涙を修二に悟られないよう、肩で拭った


私達一行は、コロニーをゆっくりと一周し家に戻ってきた

「明日もデートしようよ」私は修二に言うと

修二は、高橋さんからもらったリンゴをかじりながら

頷いた


夢を見た

私がコロニーから追放され、修二が

「ママ!ママ!」

「どこ!」

と、コロニーを走り周り、私を探す夢を見た

私はフェンスの外で修二を見ている


つづく

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