↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は君の盾となり剣になりたい 外伝  作者: 浅葱


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/5

ゾンビと私と息子-2

挿絵(By みてみん)


畑仕事をしている私は同じ姿勢が辛くなり、一度立ち上がり背筋を伸ばした

視線を遠くのフェンスに向けると、彼らがフェンスに手をかけて

「そちら側に入れろ」と(うな)っている

残念ながら、彼らは私達人間を捕食する

彼らに捕食された人間も彼らになってしまうので中には入れられない

その彼らの中には、愛しき旦那さまである(わか)が居るはず


私は時折、日本国王である修一郎さま(私には若と呼べと指示されている)を警護していた日々を思い出す

若の父親である全日本国王は長男ではなく次男のみ若を後継者に選んだ

不服に思った長男の修全様は、父親である日本国王を殺し後継者である若をも殺そうとした

私は、若暗殺阻止のため警護をし、脇腹に銃弾を浴び意識不明になったりも

時には、山神様に連れて行かれそうな時には、若にマントラを唱えてもらい助けてもらったことも


しかし、ゾンビの集団からは守れなかった

むしろ、私達をゾンビ集団から逃がすために自身の身を彼らに与えた

最後は、自身がゾンビに食われながら「逃げろー」「修二(しゅうじ)を頼む」と私の目に訴えた


私は修二の手を引き、涙の流しながらその場を去った


若を犠牲にして、私と息子の修二は生き延びた


愛しき若との間に出来た子ども修二(しゅうじ)と、30人程度の人間がコロニーで共同生活をしている

コロニーの周りは、彼らの侵入を塞ぐためにフェンスで覆い、所々に見張り台が設置され彼らを見張っている

その見張り台に立つ、監視者からの報告によると身体能力が優れたゾンビが居る、フェンスを飛び越える可能性があると情報共有された

身体能力が優れたゾンビの対抗策として、スリーマンセル

3人で対抗するのを基本として、2人が防御に徹する

残りの1人が、防御する2人の後ろからタイミングをみて、ゾンビの頭を割る

私が、攻撃役に選ばれた

畑仕事の合間に、隣の平田さん夫婦と訓練を繰り返し行う

防御に徹する平野さん夫妻は、ドラム缶を半分に切り内側に取っ手を付けた盾を装備している


ある曇り空の日、その日が来た


ヤツは、生前陸上選手だったのか、フェンスの手前で軽くジャンプをして準備体操を終えると、助走を始めた

フェンス手前で踏み切ると背面ジャンプで軽々とフェンスを飛び越えてきた


「平野さん!」私は叫んだ

平野さん夫妻は、私の方を見て瞬時に悟りドラム缶で作った盾を持ち出した

夫妻は盾を前に突き出し、身体能力の高いゾンビをフェンスに追い込む

私は、畑仕事で使用しているクワを持ち二人の後ろに回りタイミングを図る

訓練では、この後に盾を持つ平野さん夫妻が左右に別れ、できた隙間に私がクワを振り下ろしゾンビの頭を割る予定だ


しかし、訓練通りには上手くいかなかった


平野さん夫妻が、ドラム缶盾を身体能力の高いゾンビに密着させ

フェンスに向かってゾンビを押している

あと数歩で、ゾンビをフェンスに押し当てられる

そうなれば

身動きができないゾンビを私がクワを振り抜き頭を割る


が、あと数歩のところで奥さんが地面のくぼみにつまずき、転んでしまった

奥さん側のドラム缶盾による圧力が無くなったゾンビは倒れた奥さんを襲いかかろうと手を伸ばしている

反射的に私はゾンビとの間合いを詰め、奥さんとゾンビの間に入りクワを振り下ろしゾンビの頭を割いた


頭を割かれた身体能力の高いゾンビは、膝を地面に着け少し痙攣したあと動かなくなった


警戒を解いた私はクワを地面に降ろし

違和感のある左腕を見ると、一筋上の血が流れていた


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。