表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
むかしむかしあるところにーーー白雪姫が帰ってきました  作者: ミソラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/54

ロビン・フッド登場6

 そこへノックの後、ドアの前を守っている騎士が現れた。

「失礼いたします。カラバ侯爵がお越しです。至急ドラキュラ伯爵とお会いしたいと……。」


 イヤな予感しかしない。


「ああー、伯爵ここにいた! あっ、女王陛下ご機嫌麗しゅう。」

 侯爵が部屋に入ってきてぺこりと頭を下げた。後ろを追いかけてきた猫も帽子を取って優雅にお辞儀をする。

 

「ちょっと伯爵、この人をどうにかしてください!」

 侯爵のぴんと伸ばした腕にはラプンツェルがぶら下がっている。嫌そうに腕をぶんぶん振る侯爵の腕をうっとりとした顔をしながらも「離すもんか」と両腕でしっかりと抱きしめている。

 

「昨日、伯爵が置いて行ってからこんな調子なんです! 奥さんが部屋に閉じこもって出てこなくなったんですよ!」


「誰じゃ?」

 女王が眉を寄せて聞いた。自分の姪の夫が知らない女を連れているのは不愉快だ。


「ラプンツェルです。カラバ侯爵に押し付け……えーと、子供を連れて住むところもなく困っていたところを雇用していただきました。」

 ドラキュラ伯爵が言葉を濁しているとカーミラが言った。

「ヘッセン王子の元カノです。」


 部屋にいる全員が固まった。

「ちょ……カーミラ。」

 止めようとする伯爵を押し除けてカーミラが前へ出た。

 

「ヘッセン王子の子供を二人産んでいるそうですよ!」


 しんとした静寂の中、ラプンツェルの弾んだ声が響いた。

「あっ、ドラキュラ伯爵さま!」

 

 ラプンツェルは伯爵に気がついてぱっと顔をほころばせた。

 そしてゆっくりとカラバ侯爵とドラキュラ伯爵を見比べる。

「やっぱり伯爵さまのほうがカッコいい!」

 

 カーミラが伯爵の腕にしがみついてラプンツェルをギッと睨んだが、それには気がつかないようでカラバ侯爵の腕も離そうとはしない。

 どちらがお得か考えているようだ。複雑そうな顔をして俯いたカラバ侯爵の足元で猫が毛を逆立てている。


「そんなことはどうでもよい。ヘッセン王子との子供がいるとは本当か?」

 

「本当らしいですわよ。それも双子! 三才!」

 

 カーミラが次々と爆弾を投下した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ