これは歴史の教科書です。後からでも読んでください。
【図一】ロビン=ヴァルノア(1880―1906)
(リブロディア・王都 出身)
劇作家・小説家。文学黄金期の幕を開けた最初の天才。1話目が発表されるや否や爆発的な人気を獲得した『夜の帷』を代表作に持つ。肩まである黒い髪とは正反対な、透き通るような白い肌が特徴的な、誰もが見惚れる美青年。繊細な心の機微を描く天才であり、若者たちの良き相談相手として慈愛に満ちた人格者であったとされるが、同作の最終章を執筆中に突如として自決。26歳であった。
【図二】ルーメン=コステ(1881―1907)
(リブロディア・港都 出身)
小説家。代表作『月光と炎』。短髪の茶髪に、深緑色の瞳を持つ。圧倒的なカリスマ性を誇り、時代の流行をいち早く捉えた執筆スタイルで若者の心を掴んだ。文壇の頼れるリーダーであり、ロビンとは無二の親友であったと伝えられている。しかし、ロビンの急死を知らされた翌日、彼の後を追うように26歳で自殺した。
【図三】ソレス=レイン(1873―1907)
(リブロディア・北領 出身)
小説家。代表作『真実の天秤』。きっちりと整えられたプラチナシルバーの髪に、鉄縁のメガネをかけた知的な容姿。かつては宗教の教祖という異色の経歴を持つ。ロビンの著作を読み、深く感銘を受けたことで小説家を志した。発表した作品は瞬く間に大ベストセラーとなり、高潔な精神の持ち主として知識人からも深く尊敬を集めたが、晩年は「悪魔の声が聞こえる」と言い残し引きこもる。34歳で謎の自殺を遂げた。
【図四】アミアス=ハリス(1882―1908)
(リブロディア・聖教区 出身)
小説家。代表作はデイビッド・クロウとの共同執筆作『恋慕』。前髪で片目を隠した、深い赤髪の異才。シャイで物静かな性格だが、内に熱い探究心を秘めた実直な人物。幼少期より教会で共に育ったアレンと手がけた本作において、ハリスが紡ぐ独自の世界観と美しい恋愛ファンタジーの要素は貴族の女性たちの間で熱狂的な人気を誇った。のちに重度の精神疾患を抱え、自宅の書斎にて共同執筆者であるデイビッド・クロウに銃で殺害される。26歳で亡くなった。
【図五】デイビッド=クロウ(1880―1908)
(リブロディア・聖教区 出身)
小説家。代表作はアミアス・ハリスとの共同執筆作『恋慕』。深い青色の髪が特徴的であり、常ににこやかな微笑みを絶やさない聖人。黄金期の5人の中で最も頭が良く、仲間たちの才能を誰よりも愛した。ハリスと共に手がけた本作では、物語の根底を流れる緻密なサスペンスとプロット構成を担当。1908年、盟友であったアミアスを自らの手で殺害。その後、後を追うように銃口を自分に向けて自殺し、28歳で亡くなった。




