ep 65 Against The Clock⑩
現在過去分を加筆修正中です。
ep 5まで修正済みで、順次修正していきます。
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伊勢神宮の内宮へ戻ってくると天ちゃんが「あ、おかえりー!」と手を振ってくれた。両腕に抱えた火瀧の恋人と刃路姉を下ろし、「ただいま」と手を挙げる。
「火瀧くん!」
「美鈴!」
火瀧の恋人は座っている火瀧に向かって駆け出し、抱きついた。火瀧も嬉しさを隠しきれないようで恋人__美鈴を抱きしめている。
「刃路火瀧さん。貴方の恐ろしい姉君は捕えました。もう貴方の言動如何で恋人に危害が及ぶことはありません」
「そうですか…。ありがとうございます」
火瀧は恋人の胸に顔を埋め「美鈴…よかった…」と繰り返し呟いている。
「…ですが、貴方は予定通り警察に引き渡すことになりました」
火瀧が顔を上げ、町中が「おい周防」と強い語気で呼んだ。
「大元を叩いたんだ。こいつは言いなりになっていただけだし、別に警察に渡さなくてもいいんじゃないか?」
「我々に何も異常がないならそれでもいいでしょう。しかし我々は少し頭をイジられたみたいですし、彼女__美鈴さんにかけられた魔法を解くためには刃路姉にも同行してもらわなければいけません」
「やっぱり美鈴は姉の魔法にやられているんですか?」
火瀧の質問に私は頷く。
「ええ。特殊な魔法です。おそらく魔道具を使用したのでしょう。ですが心配は無用です。私の友人にあらゆる治療に長けた者がいますので、彼女に診てもらえばこの手の魔法なら解いてもらえるでしょうから」
「そうですか」
「貴方の姉君の魔法を解き警察に突き出すまで、貴方にはできる限り協力していただきます。ああ、警察には事情を説明しておきますので悪い扱いはされないと思います。ご安心を」
「わかりました」
火瀧の返事と同時に魔力が繋がった気配がしたので左手の親指と小指を立て耳に当てると、竹野内刑事からだった。
『あと5分程で伊勢市駅に着く。身柄は?』
「五体満足ですよ。我々もすぐに向かいますが、少し込み入った話をすることになるので合流後落ち着いて話ができるところへ行きましょう」
『わかった』
通信が切れ、町中と天ちゃんに視線を送った。
「任務完了。ご苦労様でした」
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