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ep 59 Against The Clock④

現在ep 1から修正中で、ep 4まで修正しました。

完了したらまた報告いたしますので、

読んでくださると幸いです。

 5分程経ち、朝熊山の中腹あたりまで登ってみたが、山道や舗装道路を避けて登ってきたこともあり、途中で登山客に遭うことはなかった。この山に敵が居たとしても、人目につく恐れのある山道に人質と共にいる可能性は低い。いるとしたら私が今進んでいるような木々生い茂る道無き道か、金剛證寺付近だろう。いずれにせよ気配を消しつつ注意深く且つ迅速に進む必要がある。

 

 行手を阻む木々をすり抜けながら体内で魔力を練り、その力で走り抜けていく。木漏れ日が差す程度なので街よりは涼しいが、流石に汗ばんできている。目に少し汗が入ったので立ち止まり、手の甲で目を拭う。キャップをとり汗に濡れた髪を掻き上げて、キャップを被り直した。

 

 (2分程で金剛證寺に着くが…)

 

 敵は伊勢神宮に残してきたあの男にかけた魔法を解かない限り魔力の放出を隠すことはできないため、私が魔力探知を使わなくても近くまでいけば気配を感じることができる__が、今のところそれらしい気配はない。

 

 気配を探りながら勢いよく登っていくと、眼前に開けば場所があるのを見つけた。私の体をすっぽり隠せる大きな木に背中を預け、顔だけ出して周りを観察してみると、仁王門のある場所まで出たことがわかった。まだ敵の気配は感じない。金剛證寺に立ち入り敵を探すには、この門を通るほかなさそうだ。

 

 ここまでの道なき道では、自分の気配を消さずに敵に遭遇した場合確実に怪しまれただろうが、この門から先は魔力の放出にだけ注意して一般人に紛れ込めば警戒されることはまずないはずだ。

 

 私は自然な立ち居振る舞いを心がけながら山道に出て、一般客に混じって仁王門をくぐった。境内には数百年前のものと思しき建物が絶妙な配置で並んでいて、凪のような静けさがあり、昔よく見た自分本位で騒ぐ類の輩はおらず、聞こえるのは蝉の鳴き声と人が地面を踏む音だけだ。

 

 (これなら溶け込めそうだ)

 

 周りを見てみてもジャケットにスカートのような姿で来ている人はいない。天ちゃんに服をもらっていなかったら完全に浮いていただろう。想定外の事態とはいえ、準備が足らなかった。今後の教訓にするべきことだ。

 

 なかなかに広い境内を歩いて回ってみたが、それらしい気配はない。龍脈に魔力を乗せて魔法を維持しているのだとしたら、朝熊山内で一番怪しいのはここ金剛證寺の中であることは間違いない。となると__。

 

 (ハズレか)

 

 携帯の時計を見ると、もう18分が経過している。次の場所に移る必要がありそうだ。

 

 携帯がブッと振動し他ので見てみると通知が来ていた。町中からのメッセージだ。

 

 『伊勢神宮の西から南へ移動しながら言葉を拾ってみたが、力を感じるものはなかった。君は今東にいるのか?』

 少し考えて、メッセージを送る。

 

 『朝熊山を出て北にいます。町中さんはそのまま東まで調査を続けてください』

 


読んでくださりありがとうございます。

もしよろしければ、ブックマーク、評価、コメントなどいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

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