Episode 8
「ただいま〜」
誰も居ない部屋に声を掛け、荷物をソファに置く。
ベッドに寝転がり、開いたアプリを見つめる。
思わず、溜息がこぼれた。
「⋯今日は、来てくれるかな⋯」
一度深呼吸をして、配信開始ボタンを押す。
ユウ『こんばんは』
「っ⋯!こんばんは!」
ユウ『なんか、久しぶりに感じるね』
ユウ『晩ご飯は食べた?』
「はい、食べました⋯ユウさんは?」
ユウ『俺はこれから』
ユウ『カレーにするか、ラーメンにするか迷ってる(笑)』
「それは迷いますね」
思わず笑みがこぼれる。
「私なら、カレーにするかな⋯」
ユウ『じゃあ、カレーにしようかな』
ユウ『みらいちゃんは、ラーメン好きじゃないの?』
「好きですよ!晩ご飯だし、ラーメンよりカレーかなって⋯」
ユウ『なるほど、確かにラーメンだと寝る前にお腹空きそうだね』
「そうですね⋯晩ご飯ラーメンなら、チャーハンも必要です!」
自分の言葉にハッとし、慌てて付け加える。
「大食いみたいで、恥ずかしいですけど⋯」
ユウ『たくさん食べる女の子、可愛いと思うよ』
ユウ『一緒に食事してて、気兼ねせずに食べれるし』
「⋯確かに、ダイエットしてる子の前だと気兼ねしちゃいますよね」
ユウ『さすがにね(笑)』
ユウ『ダイエットが悪いとは言わないけど、一緒に食事する時は食べて欲しいかな』
「わかります!相手に合わせてサラダだけだと、お腹空いちゃって⋯」
ユウ『サラダだけはお腹空くよ(笑)』
ユウ『ダイエットでサラダしか食べない子は、お腹鳴っちゃったりしないのかな?』
「私なら鳴っちゃいます⋯」
ユウ『俺も鳴る(笑)』
その後も、他愛のない話をし⋯
「そろそろ終わりますね!凄く楽しかったです!ありがとうございました!」
ユウ『俺も楽しかったよ』
ユウ『おやすみ』
「おやすみなさい!」
配信を終了させ、ユウさんの事を考える。
「⋯どんな人なんだろう⋯」
今までに感じた事のない胸の高鳴りに、戸惑いながらも微笑みをこぼした⋯




