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忍び愛〜声から始まる恋〜  作者: みやび68


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Episode 6

「ただいま⋯」


誰も居ない部屋に声を掛け、コンビニで買ってきたオムライスをテーブルに置く。

一時退室中と表示されたスマホを見つめ、思わず微笑む。


彼女を見付けたのは、本当に偶然だった。

その日は仕事のことでイライラしていて、配信を聞く気分じゃなかった。

いつものクセでアプリを開き、ふと目に止まったのが彼女の配信だ。

何気なく配信を覗いてみた。


『っ⋯!こ、こんばんは⋯!』


可愛らしい声が、俺を引き止めるように聞こえた。

自分を待っていてくれたように錯覚してしまい、ついコメントをする。

他愛のない話なのに、不思議と気持ちが落ち着いた。

それからは、自然と彼女の配信を覗くようになった。


最近、俺以外にもコメントする人が現れた。

それ自体は良いのだが、彼女に対してやけに馴れ馴れしい。

俺が居るのもお構いなしだ。

彼女を最初に見付けたのは、俺なのに⋯


スマホに表示されていた、一時退室中の文字が消えた。


ユウ「おかえり」


『っ⋯ただいま⋯ユウさんも、おかえりなさい⋯』


ユウ「ただいま」


他愛のない話をしながら、オムライスを口に運ぶ。

その後も、色んな話をした。

彼女が配信をしてくれたお陰で、楽しい休日になった。

満たされた気分で微笑んだ。

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