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Episode 6
「ただいま⋯」
誰も居ない部屋に声を掛け、コンビニで買ってきたオムライスをテーブルに置く。
一時退室中と表示されたスマホを見つめ、思わず微笑む。
彼女を見付けたのは、本当に偶然だった。
その日は仕事のことでイライラしていて、配信を聞く気分じゃなかった。
いつものクセでアプリを開き、ふと目に止まったのが彼女の配信だ。
何気なく配信を覗いてみた。
『っ⋯!こ、こんばんは⋯!』
可愛らしい声が、俺を引き止めるように聞こえた。
自分を待っていてくれたように錯覚してしまい、ついコメントをする。
他愛のない話なのに、不思議と気持ちが落ち着いた。
それからは、自然と彼女の配信を覗くようになった。
最近、俺以外にもコメントする人が現れた。
それ自体は良いのだが、彼女に対してやけに馴れ馴れしい。
俺が居るのもお構いなしだ。
彼女を最初に見付けたのは、俺なのに⋯
スマホに表示されていた、一時退室中の文字が消えた。
ユウ「おかえり」
『っ⋯ただいま⋯ユウさんも、おかえりなさい⋯』
ユウ「ただいま」
他愛のない話をしながら、オムライスを口に運ぶ。
その後も、色んな話をした。
彼女が配信をしてくれたお陰で、楽しい休日になった。
満たされた気分で微笑んだ。




