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忍び愛〜声から始まる恋〜  作者: みやび68


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Episode 5

「おはよー⋯」


誰も居ない部屋に声を掛け、軽く身支度を済ませる。

テーブルにトーストを置き、ソファに沈み込む。


「はぁ⋯」


思わず溜息が漏れる。

休日は苦手だ⋯

何もすることがなく、1日を無駄にしてしまう。

かといって、目的もなく出掛ける気分にはなれない。


「⋯配信、してみようかな⋯」


トーストを食べ終え、慣れてきたアプリを開く。

いつもと違う時間だからか、少しだけ落ち着かない。

小さく深呼吸をして、配信開始ボタンを押した。


ユウ『おはよう』


「っ⋯!ユウさん、おはようございます!」


ユウ『朝から配信するの初めてだよね?』


「はい、初めてです⋯」


ユウ『なんだか嬉しいな』

ユウ『お昼からは予定あったりするの?』


「いえ、何もなくて⋯」


ユウ『だったら、お昼ごはん食べながら配信したら?』

ユウ『ご飯食べながらとか、家事しながらとか⋯配信してる人、結構居るよ』


「⋯ユウさん、聞いてくれますか?」


ユウ『もちろん』

ユウ『俺も同じタイミングでお昼食べようかな(笑)』


「っ⋯!それなら、寂しくないですね!」


ユウ『そうだね』

ユウ『みらいちゃん、お昼何食べるの?』


「何にしようかな⋯」


スマホを持って立ち上がり、冷蔵庫を覗く。


「⋯オムライス、作ろうかな⋯」


ユウ『オムライス、いいじゃん!』

ユウ『俺もコンビニでオムライス買ってこようかな(笑)』


「オムライス、好きなんですか?」


ユウ『好きだよ』

ユウ『みらいちゃんもでしょ?』


「はい、好きです⋯ユウさん、オムライスの他に何が好きなんですか?」


ユウ『ハンバーグ、カレー⋯結構、子供舌かも(笑)』


「っ⋯私も好きです!ハンバーグもカレーも⋯美味しいですよね!」


ユウ『俺たち、食の好み似てるのかもね』


何気ないユウさんの言葉に胸が高鳴った気がした。

その後も2人で他愛もない話を続け⋯


「そろそろお昼ご飯にしますか?」


ユウ『そうだね、お腹空いたし⋯』

ユウ『みらいちゃんがオムライス作ってる間に、コンビニ行ってこようかな』


「じゃあ作る間は一時退室にしますね!また後で⋯」


ユウ『了解、また後で』


一時退室ボタンを押し、オムライスを作り始めた。

自分のご飯を作るのは、いつものことなのに⋯自然と浮かれてしまう。

そんな自分に戸惑いながら、出来上がったオムライスを見て微笑んだ。

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