Episode 2
「ただいま〜」
誰も居ない部屋に声を掛け、ソファに座ってスマホを見る。
「⋯今日も配信、してみようかな⋯」
まだ慣れないアプリを開き、配信開始ボタンを押す。
しばらくすると⋯
ユウ『こんばんは』
ユウ『今日も来ちゃった』
「っ⋯!こ、こんばんは!また来てくれて、嬉しいです!」
ユウ『喜んでくれて良かった』
ユウ『まだ少し緊張してる?』
「⋯はい⋯まだ慣れなくて⋯何を話したらいいかも、よくわからないんですが⋯」
ユウ『何でもいいよ(笑)』
ユウ『今日あった事とか、好きなものとか』
「⋯好きなもの⋯私、趣味とかなくて⋯ユウさんは趣味ありますか?」
ユウ『配信聞くのもだけど、結構ラジオとか音楽とか⋯聴く系が多いかも』
「⋯ラジオ、ほとんど聞いたことないです⋯音楽なら、たまに聴くんですが⋯」
ユウ『どんな音楽聴くの?』
「結構、バンドが好きで⋯」
ユウ『バンドって激しい系?』
「私がよく聴くバンド、割とゆったりな曲が多いんです」
ユウ『バンドでゆったりって珍しいね』
ユウ『今度調べて聴いてみるね』
「是非⋯!ユウさんは、どんな音楽聴くんですか?」
ユウ『色んなジャンル聴くけど、1番好きなのはクラシックに歌詞付けて歌ってる人が居て⋯』
「クラシックに歌詞ですか?凄く気になります⋯!調べて聴いてみますね!」
その後も、色々な話をし⋯
「そろそろ課題しなきゃです⋯」
ユウ『俺もそろそろ風呂入ろうかなと思ったとこ(笑)』
ユウ『また配信してね』
「はい!また来てくれると嬉しいです!」
ユウ『もちろん来るよ』
ユウ『また話そうね、おやすみ』
「はい、おやすみなさい⋯」
配信を終了させ、そっと息を吐く。
緊張でドキドキしていた胸は、いつの間にか落ち着き⋯
微かに違うドキドキを感じた気がした。




