海の準備をするんですよ?
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梅雨のある日。
(すみません、今回短いです)
「あっちゃー。傘持って来なかった」
「あきれたわねえ。梅雨時に何やってるのよ」
「いやあ、ははは」
「はははじゃないわよ。どうすんのよ?」
「どっかで買うかー。そうだな、すまんが100均までお前の傘に入れてくれないか?」
「しょうがないわねえ。どうしてもって言うんなら入れてあげても良くってよ」
「にやにや顔で言われても」
「うううるさいわよ、傘開くからちょっと待って。……よいしょ。ほら、入りな?」
「おう、すまん。傘は俺が持つよ」
「そう? じゃお願いね。100均でいいのね? ほら、行くわよ」
「うい」
「しかし毎日毎日うっとおしい天気ねぇ。洗濯物干すの困るし」
「しょうがないさ。梅雨が無いと作物も育たんし、水不足にもなる」
「それは分かっているけど、やっぱりうっとおしいものはうっとおしいわね」
「まあな。俺は一年の中で六月が一番嫌いだ」
「どうして? やっぱり梅雨だから?」
「それもあるけど、一番の理由は六月には祝日が無いってことだ」
「なによそれ」
「一個も無いんだぞ? 土日以外に休みが無い。祝日ってなんか砂漠の中のオアシス的な感じがあるじゃん? それが無いんだぞ? 干からびちまうよ」
「随分と力説するわね。梅雨に干からびはしないわよ」
「六月ホント嫌い。やだやだ」
「駄々っ子か」
「六月第三週月曜日を『梅雨の日』に制定することをここに提案する」
「あたしに提案されても。ま、こればっかりは諦めるしかないわね」
「くうう」
「本気で情けない声出してんじゃないわよ全く。あ、そうだ。その祝日の無い六月の貴重な土日を使わせて悪いんだけどさ、今度の休みのどっちか、妹ちゃん連れ出せない?」
「なんだ? 妹は妹の都合を聞いてみないとわからんけど、俺はかまわんぞ。で、どこ行くんだ?」
「へへへー、水着をねー、買いたくって。妹ちゃんも一緒にどうかなって」
「六月に水着を買うのか? なんか早い気もするけど?」
「うん、水着ってだいたいゴールデンウィークあたりから売り始められるのよ。七月に入っちゃうと人気のものとかは売切れたりするんで、選り取り見取りで選ぶなら六月の内がいいのよね」
「へー、そうなんだ。結構早くから売ってるんだな。全然気が付かなかった」
「意外だった? ま、そんな感じで次の土日あたりに買いに行きたいのよねー。それが終わったらあんたん家に料理しに行くわよ」
「お、そいつはいいな。わかった、妹にはそう言っとくよ」
「よろしくね。そうそう、あたし達が水着を選んでる間、あんたにはどっか行っててもらうから」
「なんだよそれ」
「当たり前でしょ? こういうのはサプライズ感が必要なのよ? 海で初めて見るってのがいいのよ?」
「うーん、そうか」
「そうよ? だからあんたは荷物持ちに専念するのよ」
「結局荷物持ちかよ。まあいいや、可愛い妹とお前のためだ。水着だけならそんなに重いもんじゃないしな」
「そうそう。あんたは女性用水着を手に二人の美少女を侍らせて鼻の下を伸ばしてればいいのよ」
「変態みたいに言うな。あと自分で美少女って言った」
「ふふん。妹ちゃんとデートよ。きゃーきゃー」
「俺はオマケか。まあ、実際お前ら二人が街中にいたら悪い虫がうようよ集って来そうだし、男避けはいた方がいいな」
「よくわかってんじゃない。あんたは荷物持ち兼男避けよ。せいぜい奉仕するがいいわ」
「へいへい」
「ご褒美は海までお預けだけどね。美少女二人の水着姿なんて眼福ものでしょ?」
「自分で美少女って言ったアゲイン」
「あーん、楽しみー、早く夏休み来ないかなー」
「スルーかよ。おっと、100均に着くな。ちょっと傘買ってくるから待ってて」
「わかったわ、早くしてねー」
「ほーい、ここまでサンキュー」
「どういたしましてー」
めっちゃ楽しみなんですけど
ビキニ? ワンピース?




