まだ聞けてないんですよ?
# 評価、ブックマークありがとうございます! 励みになります。
# 初の作品で拙いものではありますが、続けて読んでいただけるよう頑張ります。
実はまだ完全に引っ付いたとは言い難く。
(今回短いです)
「落ち着いたか?」
「うん。ごめんね」
「いや、まぁ、俺が原因つったら原因みたいなもんで。やきもきさせたみたいだったな」
「ほんとよ。あんたがあたしを見てくれるようになってすごく嬉しかったんだけど、あんたがあたしのことどう思ってるのか考えると苦しくて苦しくて」
「すまん」
「でももう苦しまなくて済むのね。良かったわ。嬉しい」
「これは加点になりますかね?」
「ふふ。100点満点よ」
「おお!」
「でも、今まで言ってくれなくって苦しめられてたからプラマイゼロね」
「おい」
「これからの活躍に期待するわ」
「打ち切り漫画」
「ふふふっ」
「まったく。さて、お嬢さん?」
「な、なによ?」
「好き」
「ちょ、ま、まって、全然慣れないから、まって」
「って、俺は言いました」
「は、い?」
「俺は言いました」
「は、はい」
「俺は」
「ううっ い、いじめてる?」
「お嬢様をいじめるだなんて畏れ多い」
「だ、だって」
「乙女心を傷付けることはいたしませんよ。でも、俺は言いました」
「やっぱりいじめてるー」
「たくさん言いました」
「うう」
「カップルっていうのは一方通行じゃ成立しないものらしいぞ」
「うう」
「そうかー。俺たちはカップルでもなんでもないのかー」
「い、いじめないでよぅ。わかったわよ。わかってるけど、そんな改まれると……」
「ま、今すぐにって話でもない」
「うう」
「ただし、お前から言われるまではカップルじゃない付き合ってもいない、ってことで。今まで通りだから問題ないよな」
「え、ちょっとそれ意地悪くない!? そんな意地悪なの!?」
「えー、意地悪かなぁ? お前が一言言えばいいだけの話なんだけどなー」
「うう 卑怯者!」
「そっかー、俺はお前をいじめる意地悪い卑怯者なのかー。そっかそっかー」
「ちょっと、もうホントやめてよ。泣くわよ!」
「物凄い脅しだなおい」
「あんたが悪い」
「ぷぷっ そうそう、俺が悪い、悪かった。お嬢様、ご機嫌をお直しいただけませんか?」
「ふんっだ。そうね、そう言うのなら、そこのクレープ屋さん、でどうかしら?」
「畏まりました。クレープもお嬢様のご機嫌に役立てて幸せでありましょうぞ。さあ、参りましょう」
「なんか、それおじさまってより執事って感じね」
「なんなりと」
「ふふっ。……あのね、もうちょっとだけ待っててね」
「うん」
「今はね。この幸せを抱きしめていたいの。だからね」
「うん」
「ありがと」
「うん。待ってるよ」
今までで一番おいしいクレープでした
乙女心はわからん。




