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2.回想~子牛はどこへ?~
あの日は、すっごく晴れていた。
雲は一つもなく、天気は私の心を表しているかのように思えた。
ー彼氏との待ち合わせには、まだ早いなぁ。
腕時計の秒針が動く様を見ながら、私は待ち合わせ時間を再確認する。1時間以上、時間がある。ウィンドーショッピングをしようにも、私は服にあまり関心がない。スタイルが良ければ、服に興味も持てたかもしれない。私の体型はずんずんとしている。太っているわけではなく、自分がそう感じる。
前にファッションを学ぼうと思って、雑誌を買った。彼らの服を見て、モデルを見る。そうすると、「モデルって細すぎて参考にならなくない?」と思ってしまう。
昔、なぜか、モデルの方と会って話したことがある。その時、彼女から変な男のにおいがして、気持ちが悪くなった。
後々、発覚したのだが、昔、不倫で騒がれていたミュージシャンと付き合っている最中だったらしい。
あの人たちは一般人なんか、どうでもいい。それよりも自分がどう見えるのか、金を与えてくれるのか、そういう視点をきっと、持っているのだろう。モデルを見た感想は『ただただ、細いだけの女を見ている』という一言だった。
私がひねくれていることは知ってる。しかも、人に興味も持てないらしい。
それは不幸にも思えるが、幸せにも思えた。




