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ディストピア 女だけのタワー  作者: 赤城奈津子
17/20

タワー前夜4

男性にとって不快な内容が含まれている可能性があります。男性の方がこの小説を閲覧されて、気分を害されても、当方は一切責任を負いかねます。

本作品は純粋な空想科学小説です。フィクションであり、実在する人物団体名とは一切関係ありません。また本作品に描かれている科学技術のほとんどがフィクションであり、現実に可能になっているものではありません。将来可能になるかどうかは現在の時点では言及できるものではありませんが、いくつかは紹介、実用化してほしいと作者は切に願っております。


 バクテリアがクロレラの中で定着してから数カ月で乾電池の完成形を見た。偶然もいくつも重なる幸運もあったが、奈津子をはじめとする研究チームが、分野を超えて情報を交換し、広いネットワークができたおかげで研究が進んだからだ。それ以外にも、労働時間の厳守で、研究は必ず数人数十人のグループで行い、研究の引継ぎのたびに、各研究員の中で、研究の進捗状況を説明し、研究内容の確認を行うことが日常化することで、各研究員が、研究の内容を熟知し、独りよがりな独断が少なくなったことが大きな成果をもたらしたともいえる。

 それは技術者集団にも伝搬した。協調と連帯が強固になり、その輪の中で個々の力が発揮されバイオ電池に付随する変圧器が小型軽量で開発された。これでいつでもどこでもどんな気象状況でも、通常の家庭電化製品が普通に使えるようになった。今度は多くの営業ウーマンが集まり、彼女たちはそのカタログや見本をもって日本各地を駆け回った。都会、地方、へき地に至るまで商売の芽を探した。どんな機会も逃すまいと、耳をそばだて、目を凝らし、ネットにアクセスして、どんな小さな機会も逃すまいと、ありとあらゆる場所でバイオ電池の売り込みに奔走した。

 最初はアウトドア用品として売り込んだ。オートキャンプがブームになっていたのでそこに狙いをつけた。キャンプでは携帯電話の重電から、パソコン、ipod、コーヒーメーカーやトースター、電子レンジにテレビが導入され、快適で便利なキャンプ生活がデフォルトになった。もともとのコアな愛好者は眉をひそめたが、便利さでキャンプ場でバイオ電池は不可欠のものになった。その勢いを得て、営業レディは僻地に向かった。

 僻地では降雪や大雨、台風などによって停電する。それを復旧するためにはかなりの時間と費用が掛かり、その間日常生活もままにならない。そんな僻地にバイオ電池を売り込んだ。電力料金は通常の料金体系にならった。高額にとるわけにはいかなかったし、かといってダンピングはしたくなかった。同業他社から恨まれたり、嫌がらせを受けることを回避したかったからだ。一般に護送船団方式と言われる日本の古い慣習は赤城達の会社にはなじまぬものだったが、営業のかなめである正木が押し切り、料金は通常のものと変わらず、基本の変電機などの設置費用はレンタルという形で、バイオ電池を使用している間はレンタル料を取らないという方式で一本化した。

バイオ電池の電力量は50キロワット。平均的一般家庭の月の電気使用量が300キロワットを考えると、6本でひと月の電気が賄える。変電機の中に電池を入れて電圧を100ボルトまで上げて使用すれば通常の送電線からの電力と同じように使うことができる。変電機の中に余分にセットしておくと、使い終わった乾電池は吐き出され新しい電池が自動的にセットされる。在庫の電池のカウントが外から見えるようになっているので、減ってくれば補充すればいい。

 電池は放電がほとんどないので使用しないときは変電機から外しておけば長期不在の時でも、放電することなく保存できる。

 そのシステムはまず別荘地で広まった。別荘はシーズンしか使わないのに、通年最低料金が請求されるのはかなわないと、理にさとい金持ちが率先して導入した。


稚拙な文章ですが閲覧していただきありがとうございます。なるたけ時間をおかずに続きを掲載したいと思います。次の掲載をぜひ閲覧のほど、お願い申し上げます。

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