タワー前夜2
男性にとって不快な内容が含まれている可能性があります。男性の方がこの小説を閲覧されて、気分を害されても、当方は一切責任を負いかねます。
本作品は純粋な空想科学小説です。フィクションであり、実在する人物団体名とは一切関係ありません。また本作品に描かれている科学技術のほとんどがフィクションであり、現実に可能になっているものではありません。将来可能になるかどうかは現在の時点では言及できるものではありませんが、いくつかは紹介、実用化してほしいと作者は切に願っております。
蓄電物質の電池、バイオ電池の販売は完成の前から、計画が進められていた。
営業集団はまず売り込むにあたって、キャッチコピーを考えた。結果、従来品の一万倍の電力を目玉にするべく、一万倍長持ち。というキャッチコピーで売り込んだ。
電池の基本が1,5ボルトであるように、この蓄電物質の電池も1,5ボルトだった。が、変圧器を使うことで、家庭電化製品にも対応できる。電力の自由化が法律で認可されていたとはいえ、無名の起業の電力供給はハードルが高い。
そこでまず、最初はアウトドア用品として売り出した。キャンプは空前絶後のブームになっていたが、そこで生活に便利な道具を使うには電力供給が欠かせない。車のバッテリーでコーヒーメーカーを使うと、すぐにバッテリーが上がってしまう。エンジンをかけながら使うにはガソリン代が馬鹿にならない。キャンプ場では電線を引いているところもあるが、一斉に多くの持ち込んだ家電を使うために、しょっちゅう電気が止まってしまう。そこに会社はバッテリーの代わりとして、バイオ電池を売り込んだ。これがあれば、電線のないキャンプ場でも、電気の心配をしなくて済むし、携帯電話や、パソコン、テレビを持ち込んでも、快適なキャンプライフが楽しめる。それはもともとのオーソドックスなキャンプを楽しむ人たちには、煙たがられたが、それでも利便性、快適性は人の心をつかみ、キャンプ場でも、電池の販売をしてくれるところが出てきた。
赤城奈津子たちの研究チームも、販売にこぎつけるために研究に研究を重ねた。生物学、化学、そして技術者も多く参加した。
友達が友達を呼び、似たような人が多く集まった。類は友を呼ぶ、が具現化したようなものだ。女性であること、そして有能で、まじめで、自分の専門分野に対して、妥協しないこだわりの人間が、集まってきた。集まれば集まるほど、似たような人間が集まる。
その中で、赤城奈津子は中心人物だった。そして仲間の憧れでもあった。頭がよく、快活で、その上、面倒見がいい。姉御肌といえばいえるその気質は多くの女性たちを引き寄せた。仲間に対し、少しも傲慢なところがなく、後輩にもおごり高ぶることがない。世界的に認められた研究者でありながら、それを自慢することもない。研究室の研究助手にも気を使い、一緒に雑用もする。研究所の男性研究者のほとんどが、女性の同僚に対して見下していたし、馬鹿にもしていた。権力を持つものは、その権力をかさに威張って女性を人として扱わないものもいた。そんな男性研究者に比べ、赤城奈津子は、会社の取締役社長であり、最高権力者、そして研究者としても最高位の主任であるにもかかわらず、一切のおごりがない。仲間としてざっくばらんな付き合いをし、常にフレンドリーだ。
会社には奈津子の人間性をしたって、多くの優秀な女性が集まってくる。会社が軌道に乗り出すと、そのスピードは加速し、バイオ電池の実用化が目前となると、販売部門や事務系といった、今までの理科系の人材以外にも、応募が絶えない。
応募者は男女いたが、やはり女性が多かった。そして縁故で、友人が友人を連れてくる場合は百パーセント女性だ。たまに男性の応募者もいるが、その時には入社試験が設けられた。もちろん縁故以外の応募者全員、試験が課される。基礎知識、社会常識、に加え、専門知識、コミュニュケーション能力、そのうえで心理テストを行い、人格的に問題のある人、協調性のない人は区切りることにした。男性の入社を拒否する空気があったので、心理テストの中には男女差別をする意識がないかどうか、男尊女卑の感覚を持たないかどうかも調べられたためか、男性の合格者はいなかった。
稚拙な文章ですが閲覧していただきありがとうございます。なるたけ時間をおかずに続きを掲載したいと思います。次の掲載をぜひ閲覧のほど、お願い申し上げます。




