女性だけの会社11
男性にとって不快な内容が含まれている可能性があります。男性の方がこの小説を閲覧されて、気分を害されても、当方は一切責任を負いかねます。
本作品は純粋な空想科学小説です。フィクションであり、実在する人物団体名とは一切関係ありません。また本作品に描かれている科学技術のほとんどがフィクションであり、現実に可能になっているものではありません。将来可能になるかどうかは現在の時点では言及できるものではありませんが、いくつかは紹介、実用化してほしいと作者は切に願っております。
「それってどういうこと」
奈津子が聞き返す。
「今回のすごい発明って、まず赤城さんのクロレラ実験と、それを協力したメンバーの力、そして三間坂さんの化学班の解析能力のおかげでしょう。これからそれを電池にするんだったら技術的な研究開発が必要だしそれをきちんと報酬で報われるようにしないと、これからの技術開発ができないわ」
「それはそうね」
「だから基本的には特許は今の日本やその他の諸外国のルールを踏襲して、特許の貢献度に合わせてそれぞれの配分を決める。開発者や発見者の権利を守る。私の知り合いや、会社の中にも、特許の事務の専門家が結構いるから、そこでプロジェクトチームを作って、公平公正、衡平なシステムを私が責任をもって作るわ」
正木にとってこの会社に参加し、事務方として貢献してきた。赤城を筆頭に研究さえしていれば、あとはどうでもいい、事務的なことで研究の時間を取られるのが嫌いという人たちと付き合って、事務の必要性を痛感してきた。正木は赤城に惚れこんでいる。彼女のために何かできることを考えていた。そして会社をもっと発展させたい。それには赤城達のモチベーションを高め、維持し、波及させたいと思っていた。それには会社内特許は最適ではないか。
正木を中心としたプロジェクトチームが作られた。会社内特許は、会社内でのみ有効として特許使用料が支払われる。会社の製品に対する使用料だ。きちんと明文化し、権利を保障する。発見者、開発者の権利は、その貢献度によって、分配される。
ただ単にそう明記すると、不公平も生じるので、第三者の立会いの下、合理的に、倫理的に、一切の感情を抜きにして、配分を決めるための委員会も設置した。
権利関係を決め込むと同時に、正木は蓄電物質が完成した後の販売計画まで立てた。会社は軌道に乗ってから、多くの人材が集まってきた。その中には経理士や税理士、システム管理や営業の人間もいた。彼女たちが流通ルートを開拓し、計画を練った。
赤城達は研究と開発を進め、そこに技術畑の人材も参加して、何十もの工程を経て、蓄電物質は安定的な電力を供給できるようになり、それを電池のケースに入れて販売を開始した。それは奈津子の力だけでは生み出せぬものだった。確かに基本的なバクテリアの研究は、奈津子個人のものだったが、その培養や、実験には、奈津子の班員の協力がなくては成立しない。そこから生み出された物質の組成や力を見抜いたのは三間坂乃力だ。それを加工する工程では高度な化学の知識と技術が必要だったし、バクテリアの大規模な培養に関しては、もっと多くの人材の知力が不可欠だ。
多くの人間の知恵の結晶が一つの電池を生み出した。
稚拙な文章ですが閲覧していただきありがとうございます。なるたけ時間をおかずに続きを掲載したいと思います。次の掲載をぜひ閲覧のほど、お願い申し上げます。




