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妖術使い
墓から出た土だらけの男は陳に対して拳脚を発した。
陳は攻撃をかわしながら、剣を振るった。
しかし、剣は空を切る。
「何故だ」と陳は思いながら、手裏剣を投げた。
手裏剣が刺さっても男は拳脚を発した。
「ウム。幻覚に違いない」と陳は確信した。
すると、七色の光線が陳の眼前に錯綜した。
「ハッハッハッハッハッ」と笑い声が聞こえ老人が現れた。
「陳よ。まだまだ未熟だのう」そう言うと老人は杖を土の男に突き刺した。
土の男は動きを止め、仰向けに倒れた。
「どういう事だ」陳が問うと老人は「この男は、あの女の旦那よ。李英風に倒されたんじゃ。それで、あの女は復讐のため、妖術をマスターした訳じゃ。お前も気を付けろ。変な気起こすなよ」と言い、老人は去って行った。
「妖術使いで李英風の仇か」と陳は思い、土の男を見ると消えていた。




