加純さん、木蓮を描く
はい、3月です。
はっきり言って、お尻に火が点いていたので、絵を描いていられないほど、内心は焦っていました。今年の目標その1「エムこん」の年度末完結が危うくなりつつあったからです。
連載が終わらない、おかしいよ? 予定ではもう終わっているはずだったのに。相変わらずエムも暴れているし、最後の最後に尼僧アイリスがしゃしゃり出てきたしねぇ。
「勝ち誇るエムリーヌ」
それでも虹色冒険書様のなろう15周年おめでとうございますのお祝いケーキは描く! なぜにペンギンがいるのかといえば、虹色様がペンギンが大好きなので、お花描くよりこっちの方がお喜びになるかと思い。
さらにげんら様への5周年お祝いのケーキ。こちらはスタンダードにケーキと春の花の組み合わせ。
上の作品にちょっと手を加えてもう一品。
春のショートケーキ
ごぼうかえる様主催「#新12ヶ月の小品集2026」3月のお題「トレンチコート」。何気に難しい。ほら、トレンチコートっていうと、【某】目暮警部とか、インターポールの【某】銭形警部とかが出てきちゃってさ。案の定というか、やっぱりというか。トレンチコートで思い浮かぶのは「探偵」とか「ハードボイルド」とかそういったワードのみ。
加純さんがミステリ好きだってのも、発想の飛躍に制限を掛けているとしか思えん!
ええい、ならば王道で行こうじゃないか! その代わり、タッチをちょっと変えよう。(←だからナナメ上を狙いたい志向だけは押さえられなかったのさ)
タッチを変えるといっても、どう変えればいいのだろう?
なにせこの企画は毎回遊ばせていただいている(自覚はあるのよ)ので、多少ペンタッチを変えたくらいじゃ、どうということもない。
ここで頭を抱えて数日。また20日過ぎまでペンが進まないこととなった。
しかも「エムこん」が週一更新のペースだと3月末までにはエンドマークまで行きつかない(だろう)ことも判明。当初の予定では、すでに連載は終了している予定だったのに(トホホ)
どおしてプロットどおりに進まないのだろう?
とにかく「エムこん」はラストまで書いて、月末まで更新を続けてエンドマークを目指すしかないじゃん。この頃、「エムこん」は毎週木曜日に更新というペースを保っていた。翌金曜日に「冬のにほひ」が更新という塩梅だ。6週間これで頑張って来たのだが、ここで決断。
まずこの連載2本立てを整理する。
初心は「エムこん」の完結だから、短歌は少しお休みして「エムこん」1本に絞って集中して書こう。エムにお転婆を控えてもらうようにしたら、ホルベイン家の方々が動き出した。どーしてよぉぉぉお! 完結させまい、としているのだろうか?
いいや。加純さんにも予定があるので、どうしても3月末で完結してもらうわよ。いつの間にか作者vs.ホルベイン家の構図になっている。なんで??
イラストのプランも浮かなばないし、「エムこん」も終わらないのでは、年始からここまで3カ月がんばってきた意味がわからなくなってしまう。イラストはとにかくプランがまとまらないことには、ペンが進まないのだから、まずは進められそうな「エムこん」からを手を付ける。イラストは構図さえまとまれば、あとはなんとかなる!(←どこから来るんだ、この自信?)
企画に参加した2001年3月頃は、まだデジタル作画を始めたばかりで、右も左も、上も下もわからなくて制作にとにかく時間がかかったのだが、5年もお世話になっていると多少の荒業もこなせるようになるらしい。石に上にも3年というが、いつの間にか5年も座り込んでいるのだから。アナログ制作じゃ絶対ムリだが。あれはどうしても手間がかかるので、時間を掛けなければ仕上がらないのよ。
ここは修正が簡単に利くデジタル作画ではの荒行を敢行しよう。やればできる!
なんて考えつつ、「エムこん」最終回に向けて強引にペンを進めていると、3月最終木曜日の定時更新の後、あと3回で終了できる見込みが立った。よし! これなら最終週に集中して更新すれば、31日までには滑り込みで最終回まで持って行けそうじゃん。やったね! その前に25日の締め切りが来るのだが、最低でも製作日数2日は確保したい。なので3月24日に「エムこん」の更新をしたら、そのあとはしばらくお絵描きに集中しよう。
Xでまた不満を吐き出す。「描ぁけぇない、のぉぉぉ~~涙」って、あれです。毎月、なにやっているんだ! とお思いでしょ。でも、あれはあれで、加純さんの中で描けない不満やら、不安やらをつぶやくことで処理しているの。だから毎月25日の午前0時にイラストを投稿しているのよ。
追いつめられるとプランが浮かんでくるらしく、それとなく「トレンチコート」の構図もまとまって来たし。行けるんじゃんね?と楽観的雰囲気も出てくる。
そのための儀式みたいなものね。きっと。はた迷惑で、申し訳ないです。
街灯の下のコートの男だけ、大胆に青で塗りつぶして。おそらくね、きっちりと描こうと思うから、【某】警部殿になっちゃうのよ。そこでかなりファジイな線でザザッと描いてみようと思いました。背景はどこかの港町の倉庫街風。運河があって、おそらく昼間に賑やな港町とか。なんて細かいディティールが浮かび始めたら、こっちのものよ。面白いもので、イラストの構図が決まり始めると、「エムこん」の進行スピードも上がってくる。よしよし。
あえてきっちりとは描かず、コートの男が何者で眺める先に、なにを観ているのか? 色々なシチュエーションを想像してもらえるように。してみよう、とか。
ハヤカワ海外ミステリ文庫とか創元推理文庫の表紙に、こんな感じのありそうだと思いませんか?
その後、相内充希様より、素敵なFAをいただきました。
イラストにAIで「海外ミステリっぽいタイトル案頂戴」と無茶ぶりをしてつけてもらったものの中から、一番好みのものをピックアップして入れてくださったのだそうです。
本当に、表紙っぽくなったよ!
こういうお遊び大好き。ついでにこのタイトルとこの表紙絵で、どなたかミステリ書いてくださいませんか?
なんとか「エムこん」を完結まで持ち込めたのは、非常に喜ばしいことだったのですが、その代償なのか腱鞘炎が再発しました。腕に痺れが残って、タイピングもちょっと怖くなりました。以前にもお話したことがありますが、過去に重度の腱鞘炎を患っていて完全に手が使えない状態まで追い込まれたことがあるので、非常に怖いんですよ。日常生活に支障が出てくるほどだったので。
そこで深海3000メートルに潜水しておとなしくしている予定だったのですが、それでも潜水前に、FAテロを決行しております。「エムこん」執筆中からどうしても描いてみたかった、ファンアートがあって。
古川アモロ様「びっくり箱マスター ツヅミちゃん クレイモア」のツヅミちゃん。びっくり箱作りに情熱を燃やす小学5年生。
昔小学校の図書館で読んだ児童文学(「ズッコケ三人組」とか)っぽい作風で、好奇心といたずら心と、実行力に満ち満ちたツヅミちゃん、わたしは大好きなんですけれどね。
今回はあまり描いたことのない、ドアップ構図。小学5年生のツヅミちゃんの飽くなきバイタリティとパワーは、アップでないと出ないなぁと思いまして。
ドアップなのでとにかく目を印象的に描こうとがんばりました。目の描き方も、ツヅミちゃんに倣ってちょっと研究した。瞳の中に赤系と青系、類似色じゃなくて、色の相関図的にはほぼ反対色を持ってきたのは初めてです。お互いに個性の強い色なので難しくて。混色しちゃうと紫になって印象が変わっちゃうし、塩梅によっては汚く見えちゃうのよね。色の面積の割合とか、かなり神経質になって入れました。
全体的にカラフルではありますが、結構補色の関係にある色を配置しているだけにすぎません。じゃないと、画面がうるさくなりすぎるので。まとまりもなくなるし。
黄色いヘアピンが、目立つように髪の色は抑え目。占める面積が大きい髪の色が暗色になるとどうしてもが全体的が重くなるので、髪の毛を動かしてみたり、メッシュを入れたりと遊びだす加純さん。
小道具もあまり描き込めなくて。ツヅミちゃんのお顔を隠したくないので、蛇くんと盛大な花吹雪くらい。おそらくびっくり箱がうまく作動して、大成功した時の会心の笑みなんだろうなぁ――の明るさとうれしさと茶目っ気たっぷりのお顔になり、久々にかわいい女の子が描けました。
以前、アモロ様のところのニニコちゃんを描かせていただきました。ニニコちゃんとツヅミちゃん、どちらも大好きなのですが、なるべく一目で違いが分かるようにしたつもりですが、いかがなものだったでしょうか?
アモロ様、ありがとうございました。
その後、天候不順まで災いしたのか腕の調子がいまいちなので、しばらくおとなしくしているしかありません。とか言いつつ、深海2000メートルくらいまでは浮上して遊びだしたのよね。
「エムこん」の転載をしつつ見直しやら改稿などをしつつ、描きかけ途中のモノとか、溜まっている分を少し仕上げました。
モリスの幼年時代
短歌のエッセイも、春の章「夏の隣~春惜しむ頃~」を始めちゃったし。
早いところ始めないと、春を詠まないうち季節が夏に移ってしまいそうでしたし。こういう季節ものって、タイミングが大事!
タイミング的には遅くなってしまったのですが、3月頃の木蓮の花を詠んだ短歌につけたイラスト。
木蓮はもう1枚書いていて、こちらのイラストを付けるつもりだったのですが、完成してからこの構図の木蓮以前書いたような気がして、ボツとなり、上のイラストを描き直したのです。確かに描いていました。汐の音様にお送りしたFA桜木蓮にそっくりだったのです。
FA 桜木蓮
ね。似ているでしょ。それにため息をつく木蓮の短歌なので、画面は縦長で、空間が広く開いていた方がよさそうな気もして。
それで描き直したのですけれど、手前の木蓮の枝にぼかし掛けるの忘れた!ということに、アップしてから気が付いた(あ~~、やっちまったなぁ)
ご来訪、ありがとうございます。
描いていないようで、描いていた3月。こんなことしているから、更新が進まないのよ。でもさ、勢いって必要でしょう、描きたいと思った時に描かないと、永遠に描けなくなってしまうのよ。熱が冷めちゃうというか。多分これって、イラストだけじゃないと思う。小説だって、それを書きたいって熱と云うかタイミングがあるよね。それがズレちゃうと、どうにも書けないというか、書いても不格好になるというか。なんだか、最初に考えていたものと手触りが変わってしまうというか。う~ん、表現が難しい。「旬」を逃すというべきか。
だから、その時を逃したくなくてつい無理を押しちゃうんだけど、後で3倍返しされるのが困るのよね。いいじゃーん!たまにはムリもさせてよ。




